ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2017年9月号のご案内】        ≪9月8日発売≫

 「Journalism」9月号は 「 問われるメディアと権力 」 を特集しました。

 

 5月8日の衆院予算委員会で憲法改正について問われた安倍首相は、「自民党総裁としての考え方は相当詳しく読売新聞に書いてありますから、ぜひそれを熟読していただいて」と発言しました。

 

 読売新聞は5月22日朝刊で、前川喜平・前文部科学事務次官が在職中に出会い系バーに通っていたという記事を掲載しました。前川氏が加計学園問題で告発する直前でした。

 

 いま、メディアの立ち位置が真っ二つに割れていますが、これは意見の対立というより、政権との距離の違いではないでしょうか。政治家との会食、オフレコの問題など、メディアと権力の距離を考えました。

 

 安倍首相インタビューについて溝口烈・読売新聞東京本社編集局長(当時)が「憲法改正報道は重要な使命」という記事を書いています。「出会い系バー通い」の報道については原口隆則・同社社会部長が「次官時代の不適切な行動 報道すべき公共の関心事」という記事で読者に説明しました。本誌編集部は改めて読売新聞の考えをどなたかに書いてもらいたいと同社広報部に依頼しましたが、実現しませんでした。

 

2017年9月号の内容(目次)

Journalism2017年09月号表紙

[ 特集 ]「 問われるメディアと権力 」
◎ <緊急インタビュー>
  権力への迎合はメディアの堕落でしょう
  健全な批判精神がジャーナリズムの命だ
前川喜平さん (前文部科学事務次官)
◎ <ジャーナリスト座談会>
  政治権力とどう向き合うか
  監視か提言か、その役割は
青木 理 (ジャーナリスト)
倉重篤郎 (毎日新聞専門編集委員)
田﨑史郎 (時事通信社特別解説委員)
薬師寺克行 (東洋大学教授、元朝日新聞政治部長)
渡辺 勉 (朝日新聞編集委員=進行)
◎ メディアが病めば、社会も病む
  戦前の教訓に見る現在の病巣
保阪正康 (ノンフィクション作家)
◎ 任務は権力監視、独立性が生命線
  不偏不党から 「 客観報道原則 」 へ
曽我部真裕 (京都大学大学院法学研究科教授)
◎ メディアは政権の支配を脱したか
  萎縮・忖度からあるべき姿へ
望月衣塑子 (東京新聞社会部記者)
◎ 政権によるNHKの私物化
  会長と永田町の因縁はいつ終わる?
永田浩三 (武蔵大学教授、ジャーナリスト)
◎ ルールをねじ曲げる政権の取り巻き重視
  フリーとの協業体制が言論空間に活力生む
菅野 完 (著述家)
◎ メディアと権力の関係を変える
  ファクトチェックの可能性
楊井人文 (日本報道検証機構代表理事、弁護士)

 

【 ケイ・リポートを読み解く 】
報告が日本メディアに投げかけたもの
表現の自由を強靱化するステップに
音 好宏 (上智大学文学部新聞学科教授)
特別報告者デービッド・ケイ氏の報告
~訪日調査結果の要旨~

 

【 米国の新興メディア体験記 】
ミレニアル世代に届くニュース動画とは
スタートアップ企業 NowThisNews の現場
井上未雪 (朝日新聞デジタル本部員)

 

【 改憲前に考えるべきこと 】
国民投票で野放しのテレビCM
ルール作らない業界と政界
石川智也 (朝日新聞社会部記者)

 

 〈 連載 〉 記者講座 経済記事の掘り起こし方 ㊦ 
▶政策は多角的にみる
省庁完結でなく、官邸や政治の取材と連携
求められる生々しいインサイドストーリー
堀口 元 (朝日新聞東京本社経済部次長)

 

 〈 連載 〉 政要事情 ― 若手研究者の目(3) 
シャドーボクシングから学ぶこと
―― 北朝鮮ミサイル問題の構図
佐藤 信 (東京大学先端科学技術研究センター助教)

 

海外メディア報告
〝 統一首相 〟 コール氏死去
欧州統合は未完で終わるか
熊谷 徹 (在独ジャーナリスト)

 

[ メディア・リポート ]
新 聞
毎年墜落し続けるオスプレイ
国民を守る自覚はあるのか
松元 剛 (琉球新報読者事業局次長)
放 送
相次いだ 「 テレビ発 」 の特報
陸自日報や森友で相乗効果
水島宏明 (上智大学文学部新聞学科教授)
出 版
スマートフォン時代の漫画読書
韓国発の縦スクロールが人気上昇
植村八潮 (専修大学文学部教授)
ネット
読み取りから再現まで
感情コンピューティングの進化
小林啓倫 (アクセンチュア金融サービス本部マネジャー)

 

カラーグラビア
写真家の目
全国100カ所100組
アイヌの人たちを訪ねて
写真と文=宇井眞紀子

 

[ 朝日新聞全国世論調査詳報 ]
◎ 2017年7月定例RDD調査
<関連リンク>
バックナンバー一覧
定期購読のご案内
電子版のご案内