ジャーナリスト学校

■月刊Journalism

【2017年11月号のご案内】        ≪11月10日発売≫

 「Journalism」11月号は 「 フェイクニュースとネット言論 」 を特集しました。

 

 神奈川県大井町の東名高速で6月、停止していたワゴン車に大型トラックが追突し、夫婦2人が死亡する事故があり、無謀運転を繰り返してワゴン車の進路をふさいだとして10月に男が逮捕されました。

 

 この男とたまたま名字と仕事が同じで住所も近かった会社社長が、ネット上で「容疑者の父」と名指しされ、誹謗中傷を受け、一時会社が休業に追い込まれる事態が起きました。「5ちゃんねる」(旧2ちゃんねる)やツイッターに書き込まれ拡散したと見られています。

 

 ネットは誰もが発言できる大切な言論空間です。そこがデマやヘイト書き込み、フェイクニュースやプロパガンダであふれていたら健全な民主主義なんて育ちません。公共財であるネット空間が台無しになってしまいます。

 

 フェイクニュースに関しては、ファクトチェック団体が動き始めました。課題も多いと思いますが、みんなで知恵を絞ることが重要でしょう。

 

 本号はフェイクニュースとネット言論について考えました。

 

2017年11月号の内容(目次)

Journalism2017年11月号表紙

[ 特集 ]「 フェイクニュースとネット言論 」
【 特別公開座談会 】
◎ ネットメディアの本質的問題は「 広告 」
  プラットフォーム企業の役割を問い直せ
奥村倫弘 (ウェブメディア「THE PAGE」編集長)
津田大介 (ジャーナリスト、メディア・アクティビスト、
      早稲田大学文学学術院教授)
藤代裕之 (ジャーナリスト、法政大学准教授)
平 和博 (朝日新聞IT専門記者)
◎ 真実と偽りが二極化する危うさ
  オウム事件から激変した日本社会
森 達也 (映画監督、作家、明治大学特任教授)
◎ 「 右派発 」 が多い日本型偽ニュース
  「 手工業的 」 な言論空間がその温床に
古谷経衡 (著述家)
◎ ソーシャルメディアの炎上と拡散
  発信者と流通経路を見極めよ
鳥海不二夫 (東京大学大学院工学系研究科准教授)
◎ 市民と記者、大手メディアの連携で担う
  FIJが目指す日本型ファクトチェック
立岩陽一郎 (認定NPO「ニュースのタネ」編集長)
◎ 「 24時間ニュース 」 が報道の劣化を招いた
  トランプ発言を逐一伝える意味問い直す
奥村信幸 (武蔵大学社会学部教授)
◎ 隠微な 「 新しいレイシズム 」 が拡大
  背景には少数派へのいら立ち
日浦 統 (朝日新聞東京本社オピニオン編集部記者)

 

【 日経新聞の企業決算速報のAI化 】
要因と影響読み取り文章
他ソースの利用判断が課題
日本経済新聞社デジタル事業メンバー

 

【 朝日新聞がAIで記事の品質を向上 】
メディアラボで人工知能研究
「 フェイクニュースチャレンジ 」に参加
田森秀明 (朝日新聞メディアラボ主査)

 

【 「 ジェンダーとメディア 」 朝日新聞の取り組み 】
社会意識との「ズレ」が大きい
メディアの表現と価値判断
錦光山雅子 (ハフポスト日本版編集部ニュースエディター)

 

 〈 連載 〉 記者講座 「良い記事」の見分け方 ㊦ 
▶ファクトチェックの時代
従来の常識や良識が溶け出している 「 今 」
「 良い記事 」 の必要性、重要性は増している
南井 徹 (朝日新聞記事審査室長)

 

 〈 連載 〉 政要事情 ― 若手研究者の目(5) 
政治家の選択めぐる百年の悩み
―― 決着つかぬ人か政策か
佐藤 信 (東京大学先端科学技術研究センター助教)

 

[ メディア・リポート ]
新 聞
「 町おこし 」 でなく 「 町残し 」
避難指示解除とは何だったか
寺島英弥 (河北新報社論説委員)
出 版
本のゲラが読めるネットギャリー
「 前書評 」 は読者を拡大できるか
福嶋 聡 (ジュンク堂書店難波店店長)
ネット
カギは専門家や組織の知見と感性
AIがニュースの全域を変革
藤村厚夫 (スマートニュース株式会社執行役員)
放 送
力作、秀作続くNHKスペシャル
制作支える潤沢な人材と資金力
金平茂紀 (TBS「報道特集」キャスター、早稲田大学大学院客員教授)

 

海外メディア報告
乱射事件後も進まぬ銃規制論議
上院は保有容認派に過度な比重
冷泉彰彦 (在米作家、ジャーナリスト)

 

カラーグラビア
写真家の目
鯨と生きる町、南房総和田浦
海の恵みに歓喜湧く
写真と文=西野嘉憲

 

[ 朝日新聞全国世論調査詳報 ]
◎ 2017年9月定例RDD調査
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