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墨滴 時間節約の声うけ誕生

信州大学教授・小山茂喜

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 みなさんは、学年末になると書初めの練習をすると思います。その時、みなさんは「墨」をすって書いていますかか、それとも「墨滴」ですか?書道は、単に字を書くというだけでなく、「書の道」というわけで、芸術であると同時に書いた人の生き方を表しているともいわれますね。さあ、みなさんは書初め、「何」を書きますか?

 ●学習のポイント

 (1)墨は何色

 墨の色は、「黒でしょ」という答えが返ってきそうですが、実はいろいろな色があるんです。確かに、黄色や緑色といったカラフルな色はありませんが、硯でする墨には、「こい黒からはじまって、黒ではない色まで、さまざまな墨の色があります。どのような色があるのか、調べてみましょう。

 (2)墨はどうやってつくるの

 みなさんは、硯で墨をすったことありますか?紙面にもあったように、そう簡単には字が書けるだけの濃さにはなってくれません。硯に向かって、じっくりと「墨をする」という時間が「書道」の重要な内容といわれています。姿勢が悪かったり、力の入れ方が悪かったりすると、墨がななめに減ったり周りに墨液が飛んだりしてしまうので、精神を集中することが必要とされます。ある意味で、あつかいの難しい墨ですが、作るのもまた大変らしいのですが、墨の原料は何なのか、またどのような行程で墨は作られているのかなど、くわしく調べてみましょう。

 (3)墨滴は墨じゃない?

 時間をかけてする墨と異なって、墨滴は容器から出せばすぐ字が書けて便利ですね。また、墨を受ける容器があればよいので、硯も必要ありません。そんな墨滴の原料は、墨と同じなのでしょうか?どのようにして、作られているのでしょうか?くわしく調べてみましょう。また、墨とのちがいについても、調べてみましょう。

 (4)書体もいろいろ

 墨や墨滴のことについて調べてみたら、やはり筆で字を書いてみたくなりますね。その書くということは、メモのような単なる記録から、書道のような造形芸術まで、幅広い意味があります。昔から、きれいな字を書きたいという思いは、だれにもあったと思います。

 そこで書道では、書体やバランスのとりかたなど、昔から上手な人の書き方(表現)をまねることはじめます。いま風にいうと、どんな「フォント」でとんな「間隔」で書くと、きれいな表現になるかということですね。よくまねられる人の「書」(書体)には、どのようなものがあるか調べて、「まね」チャレンジをしてみましょう。

 ●発展学習として

 今回は墨の話でしたが、当然墨をするには硯が必要です。硯は石を削ってつくるのですが、どのような石が使われているのか、日本の中ではどこが産地なのかなども調べてみましょう。また、硯は形や装飾をこらすことで、芸術品としても価値も出てきます。どんな、硯があるのかなども調べてみるとおもしろいですね。

 また、書くには当然筆が必要なわけで、筆についても調べてみましょう。

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