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父の遺志を胸に ケネディ新大使着任/米の対アジア戦略、懸念払拭担う 普天間移設も焦点 ケネディ新大使

市川市立塩焼小学校・武藤和彦

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 米国の新しい駐日大使になったキャロライン・ケネディ氏が15日に着任しました。有名なケネディ家から、大使として来日したケネディさんには、大きな期待が寄せられているようです。
 ケネディ家と言えば、名門中の名門で絶大な人気を誇る一家だそうです。
 知人の米国人からも、その家柄の良さと社会への貢献度は抜群と聞きました。
 しかし、悲劇がつきまとう一家でもあり、キャロラインさんの父でもある、ジョン・F・ケネディ大統領は1963年11月22日に、遊説先のテキサス州ダラスの市内をオープンカーでのパレード中に狙撃され、暗殺されました。この日は奇しくも日本とアメリカ間のテレビ中継衛星通信実験が行われており、日本でも即座に報じられました。
 その映像を少年期のわたしも見た記憶があります。衝撃的で子どもながらにも大変な事が起きたのだなと思いました。

 その故ケネディ元大統領は親日家でもあり、敗戦国の日本へも理解を示していたようです。
 そして、長女のキャロラインさんが今回、大使として来日したのです。

 ケネディ家の詳しいことは3面にも掲載されていますので、読んでみて下さい。

 ●学習のポイント

 (1)大使の仕事とはなんでしょう。

 英語では、ambassador(アンバサダー)と言い、ホテル名にもなっていますね。

 第1階級の外交使節で、相手国に常駐外交使節(大使館を設置して、常に相手国内で話し合いをしたりレセプション・イベント等に参加して友好な関係を築く一行。ビザの発行をしています)として活躍し、特命全権大使の扱いになります。つまり、国家を代表して諸外国との円滑な関係を維持する役割の立場です。
 「特命全権」とは政府の意向を受け、諸状況を考えた上でその席上で決定できる権限があります。

 (2)キャロライン新駐日大使が、日本に到着後発言した内容は何だったでしょう。また、一番何を伝えたかったのでしょう。

 故ケネディ元大統領が果たせなかった日米の架け橋になり、緊密な関係を築き、両国の安定的な平和維持に努めたいという思いがあったように思われます。
 また、新婚旅行で奈良や京都を訪れ、和の伝統に親しんでおられるようなので、多くの国民と触れ、日米両国のパイプ役として活躍したいというねらいもあるのでしょう。

 (3)多くの期待も寄せられていますが、課題もあるようです。調べてみましょう。

‘韓・日中・日朝の和解をさぐる
 竹島・尖閣諸島の領有権問題でいち早く両国間で解決してほしいと言う強い願いを持っています(日本への支援も辞さない)。
 また、北朝鮮との間では、6カ国会議の早期実現と拉致問題の解決という課題があります。東アジアの恒久的な平和維持が求められているわけです。

 沖縄の米軍基地問題
 沖縄県の普天間基地の早期運用停止と移設、及びオスプレイの飛行訓練中止と配備中止対応を求める意見への対応が必要になります。

 TPP(還太平洋経済連携協定=パートナーシップ)
 各国の事情がたくさんあって、簡単には解決しそうにありません。
 アメリカは強行なので、日米間の摩擦が生じそうで、難しい選択が迫られそうです。

 こね里琉汰簡歉
 陸と空以外の安全保障問題をどう進めるかが課題になります。

 テ米国間の信頼関係を揺らがせるかもしれない情報漏洩(盗聴?)問題等
 ドイツの首相が米国の情報機関に盗聴されていた問題が発覚しました。
 米国には説明責任があるでしょう。それに対してどうするのかです。

 (4)みなさんは、新しい駐日大使に、どんなことを望みますか? 熱い思いを書いてみましょう。

 初の米国からの女性大使として、男性とは異なる形の気遣いやおもてなしが日米双方で出来るかも知れませんね。
 自分が大使になったつもりで書いてみるとたくさん書けるかもしれませんよ。

 ●発展学習として

 ○ケネディ一家のことも調べてみましょう。
 ○人種差別問題やキューバ危機という難題に父故ケネディ大統領がどのような行動をとったのかを調べてみましょう。

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