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地域に伝わる伝統の祭り

信州大学教授・小山茂喜

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1 学習のポイント

 「八百万の神」ということばをみなさんは、聞いたことがありますか?私たちの周りには、たくさんの神様がいるということを意味している言葉ですが、みなさんの周りには、どのような神様がいるというのでしょうか?また、もうすぐお正月ですが、新年になると神社にお参りする人も多いと思いますが、その神社には何の神様がまつられているのか知っていますか?

 昔から日本人は、自然界のありとあらゆるものに、神様が宿っていると考えて、難しい言葉でいうと「畏敬の念」を持って、自然の恵みに感謝するとともに、私たちの生活を守ってもらおうと、祈りをささげてきました。

 たとえば、道のわきにたたずんでいる「道祖神」は、旅や交通の安全を守ってくれると同時に、災難をもたらす悪いものが村に入って来ないように守ってくれる神としてまつられています。

 長野県に伝わるまつりを紹介する記事を題材に、ちょっと難しいですが、私たちの生活と自然信仰について、考えてみましょう。

2 学習シートの活用法

 (1)地域の祭りの由来を調べてみよう

 みなさんの住んでいる地域にも、きっといろいろなお祭りがあると思います。どのようないわれ(由来)があって、そこで活躍している神様は何という神様なのかなど、図書館に行って郷土史や地域の歴史の本をくわしく調べてみましょう。

 (2)収穫の祭りを調べてみよう

 「霜月まつり」は、穀物の実りを願い里の平和を祈る祭りといわれていますが、今もそうですが人間が平和に暮らしていくには、食料の確保が大問題です。現代の日本社会は豊かになり、日常生活の中では明日の食料に困るという感覚はどこかにいってしまいましたが、昔の人にとっては自然からの恵みである穀物がきちんときちんと収穫できるように、自然の神様にお願いするということがとても大切な行事でした。

 みなさんの住んでいる地域では、穀物の実りを祈ったり、収穫への感謝をあらわす祭りがあるか調べてみましょう、また、お祭りの時期はいつごろ名のかも調べてみましょう。

 (3)天狗って何

 霜月祭りでは、天狗がお祭り主人公のようですが、いったい天狗とは何者なのでしょうか?また、どんな場面に、天狗は登場するのでしょうか?事典などで調べてみましょう。

さらに、「千と千尋の神隠し」の素になったと書かれていますが、どの部分が素になっているのかもさぐってみましょう。

 (4)旧暦を調べてみよう

 記事の中には、「師走」とか「霜月」といった旧暦(昔の暦)が記されています。ふだんは、12月といった数字で区切られた順序が示された暦を私たちは使っていますが、旧暦にはいろいろな思いが込められて、単なる順序が示されているだけではないようです。辞書や事典などを調べて、旧暦に隠された秘密のようなものをさぐってみましょう。

3 発展学習として

 日本中には、国の重要無形文化財として登録されている祭りがいくつもあります。どの地域で、どのような祭りが登録されているのか、どのような特色があるのかなど、くわしく調べてみると、日本文化の奥深さがみえてくると思います。同時に、古事記を読んでみると、昔の日本人のものの考え方のようなものも、みえてくると思います。

 また、霜月祭りの舞台である「遠山郷」は、平家の落人の郷ともいわれ、秘境とされている地域でもあります。日本各地には、遠山郷のような平家の落人の郷と語り継がれている地域が散在しています。どんなところが、平家の落人の郷といわれているのか、調べてみましょう。

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