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 社説「(衆院選) 若者と選挙権 『18歳』確実に実現を」
  聖心女子学院初等科・岸尾 祐二
 (朝日新聞社発行 2014年12月5日付 朝刊16ページ)


18歳選挙権へ始めの一歩

 2014年12月14日に第47回衆議院議員選挙が行われました。私が勤務する小学校の6年社会科「政治」単元の「国会」の学習は12月に実践します。12月2日に公示され、14日に投開票される衆院選とまさにどんぴしゃり。こんなチャンスはめったにありません。折しも18歳選挙権が実現目前になってきました。今回取り上げた社説もそのことを強く主張しています。新聞やタブレットパソコンを活用しながら、衆院選を通して5時間の「国会」学習を実施しました。18歳選挙権が実施されれば小学生の政治への関心がかなり高まるのではと今回の学習を「18歳選挙権へ始めの一歩」と位置づけました。私が今回実践したことをもとに次のようなプログラムを作成しました。取り組んでみてください。

 今回取り上げた社説をてがかりに、選挙権の歴史、投票率の低下、世界の投票権年齢、若者の政治参加について、調べたり考えたりしてみましょう。

 ◎ 学習のポイント ◎

 (1)選挙権にはどんな歴史があるの

 社説には「18歳以上の若者に選挙権を与える――。実現すれば70年ぶりとなる選挙権年齢の引き下げが見えてきた。」とあります。
 2014年12月14日に投開票が行われた第47回衆議院議員選挙ですが、その第1回はいつのことでしょうか。それは、1890年(明治23年)の衆議院議員選挙でした。この選挙で投票できた人は、直接国税15円(当時のお金です)以上納めている25歳以上の男子だけでした。全人口の1%しか投票できませんでした。
 選挙権にはどんな歴史があるのか、女性が選挙権を獲得できたのはいつのことか調べてみましょう。また、選挙権はなぜ大切な権利なのか考えてみましょう。

 山口県選挙管理委員会のセンキョこどもサイトは選挙権の歴史がやさしく書かれています。

 (2)投票率の低下

 社説には「ただでさえ投票率が低い若い世代の意思を政治に反映させるためにも、18歳からの選挙権には大きな意義がある。」とあります。
 第47回衆議院議員選挙の投票率は52%台で戦後最低でした。およそ二人に一人しか選挙権を行使しませんでした。
 公益法人 明るい選挙推進協会のホームページの中に「衆議院議員総選挙年代別投票率の推移」 があります。このグラフからどのようなことが読み取れるか調べてみましょう。また、投票率が低いことはどのような問題があるか考えてみましょう。

 (3)世界の投票権年齢

 社説には「そもそも選挙権を20歳からに限っているのは世界的には少数派だ。国立国会図書館のまとめでは、データがある191カ国・地域のうち『18歳以上』は176カ国。その中には『16歳以上』の国もある。」とあります。
 世界各国の投票権年齢を調べてみましょう。日本と同じ投票権年齢20歳の国々はどんな国でどのような政治状況にある国なのかも調べてみましょう。あなたは18歳選挙権をどう考えますか。

 以下のホームページが参考になります。
◆ 酒田市選挙管理委員会の「世界各国・地域の選挙権年齢」
◆ 法務省の「世界各国・地域の選挙権年齢及び成人年齢」

 (4)若者の政治参加

 社説には「高校生が選挙権を持つとなれば、政治に対する知識や判断力を家庭や学校教育を通じてどう養っていくかも問われることになる。難しい課題ではあるが、そうした議論を進めること自体が、社会全体で民主主義のあり方を再認識するきっかけにもなりうる。」とあります。
 若い人が政治に関心を持つことがなぜ大切なのか考えてみましょう。

以下のホームページが参考になります。
◆ 明るい選挙推進協会の「全国の若者啓発グループ」
◆ 社説で紹介されたNPO法人「Rights」

● 発展学習として ●

  選挙のあれこれを調べてみましょう。今回の第47回衆議院議員選挙でも次のようなキーワードがありました。
  「世論調査」「小選挙区」「比例代表区」「ドント方式」「選挙公報」「ネット選挙」「投票所入場券」「出口調査」などの言葉が分かれば、それであなたはりっぱな選挙通になりますよ。

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