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 (阪神・淡路大震災20年)
 伝える、次世代へ  忘れない、横断幕に決意
 (朝日新聞社発行 2015年1月17日付 夕刊【大阪】10ページ)


横断幕に決意を書き込む人たち

横断幕に決意を書き込む人たち=17日午前8時14分
西畑志朗撮影、神戸市中央区の東遊園地

 震災の記憶を次の世代にどうつなぐか。東遊園地内の特設テントで、「21年への決意」と題し、16日夜から17日未明にかけて被災者や支援者らが議論した。若い世代や東日本大震災の被災者も参加し、テント入り口の横断幕にメッセージを次々と書き込んだ。

 震災を語り継ぐNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯(あか)り」(略称・HANDS)が主催。ネットなどで参加を呼びかけ、約100人が集まった。被災者は体験を語り、3班に分かれて震災の伝承や次の災害への備えなどを議論した。
 大阪市から訪れた看護師の宮内満美さん(25)は横断幕には「この場が大切」と書いた。「被災体験を実際に聞いて、震災をリアルに感じられた。この実感が震災を忘れないことや防災につながる」。こうした議論を続けることが大切だと班で話し合ったという。
 同じ班の湯口礼(あきら)さん(22)は震災で両親と兄を亡くした。家が崩れる中、父が抱きかかえてかばってくれたおかげで助かったと祖父母から聞いている。「風化させないためには、人とのつながりが大事と思う」

手をあわせる女性たち

手をあわせる女性たち=17日午前6時24分、矢木隆晴撮影、神戸市中央区の東遊園地

 「想(おも)いを語り継ぐ、残し伝え続ける」と書いたのは関西学院大4年の野上祐梨子さん(21)。震災20年にあわせ、被災者の証言を記録したDVDを同じ学科の仲間ら4人で制作した。昨年初めて1月17日に東遊園地を訪れ、お年寄りが多いことが気になったからだ。
 今年、東遊園地が人であふれかえるのを見て思った。「20年で終わりじゃない。21年目も自分たちがつないでいきたい」
 東日本大震災の被災者も参加した。岩手県陸前高田市の行政区長、藤原直美さん(71)は「命を大切に」と書いた。「神戸からの支援者のきめ細かさに驚かされた。震災経験があるとまったく意識が違う。こういう場がもっとあれば、救われる命はぐんと増える」
 中学2年の娘と福島市から京都市伏見区に避難している小林雅子さん(46)は「ありがとう!!」と書き込んだ。東北からの避難者と京都の支援者をつなぐ団体で活動するなかで、阪神大震災の被災者と知り合った。「今はきれいな神戸の街。それでも心の復興はまだまだと知った」
 HANDSも世代交代を進める。長年代表を務めた俳優の堀内正美さん(64)が昨年6月に退き、会社役員の藤本真一さん(30)が就任。あわせて20~30代の3人が理事に就き、中心メンバーの平均年齢は70代から40代になった。
 横断幕のアイデアを思いついたのは藤本さんだ。「決意を見える形にしておこう」と思った。自らは何を書くか一晩考え、17日午前8時すぎにこう書いた。「みんなの思いを勇気にかえて伝え続ける」

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