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 (いちからわかる!) 寺社の文化財、守るのが大変
 (朝日新聞社発行 2015年8月19日付 朝刊 2ページ)


 ◆ 修理費をまかなうのに苦労。国宝(こくほう)でも全額補助じゃない

<文化財とは?>


 ホー先生 仏像ブームや世界遺産(せかいいさん)登録などで、寺社の文化財に関心が集まっているそうじゃな。


  文化財といっても有形(ゆうけい)、無形(むけい)、記念物などいろいろある。建物や絵画などは有形文化財だね。中でも価値が高い国宝(こくほう)・重要文化財は約1万3千件。歴史のある古い物ばかりなので修理が欠かせないけど、費用をまかなうのに苦労している寺社が多いんだ。


  国が全額補助してくれるんじゃないのか?


  国宝や重要文化財の修理には所有者の財政状況に応じて50~85%の補助が出るけど、全額じゃない。文化庁の担当者は「管理義務(かんりぎむ)は所有者にあるのが原則。国の予算にも限りがある」と話している。補助金を上乗せしてくれる地方自治体もあるけど、義務ではない。財政難もあってその額は縮小傾向にあるんだ。


  拝観料(はいかんりょう)やさい銭(せん)でまかなえないのかね。


  人口減とともに修学旅行生数も減っている上、寺社が修学旅行の定番コースでは必ずしもなくなっている。世界最古の木造建築で有名な奈良の法隆寺(ほうりゅうじ)は今年、22年ぶりに拝観料を値上げしたほどなんだ。


  修理費ってそんなにかかるのか?


  大きな建物は樹齢(じゅれい)数百年の材木が必要だし、貴重な絵画を直すには高価な材料や特殊な技術が求められる。出雲大社(いずもたいしゃ)(島根県出雲市)や下鴨神社(しもがもじんじゃ)(京都市)などは一定の周期で社殿や宝物を新しくする「遷宮(せんぐう)」をしているが、数十億円もかかるんだ。


  ホホウ。文化財保護も大変なんじゃな。


  文化財保護法は、文化財は国民的財産だとうたっている。文化財を皇帝や王様が独占的に保有してきた国が多いなか、寺社や名家が多くを持つのは日本の特徴だという指摘もある。最近は修理現場を公開するケースも増えている。貴重な存在だと認識してもらう努力も必要だ。

(渡義人)

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