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 「禎子の鶴」、オバマ氏の祈り
  ★学習のポイント★
          岡山県立岡山城東高等学校 畝岡睦実
        (朝日新聞社発行 2016年05月29日付 朝刊 39ページ)


 2016年5月27日、アメリカのオバマ大統領が被爆地・広島を訪れました。原爆を落とした国であるアメリカから現役大統領が広島に来るのは今回が初。歴史的な出来事として新聞やテレビでも大きく取り上げられました。「私たちは戦争の苦しみを経験しました。共に、平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」。このメッセージとともに、オバマ大統領は自ら折った4羽の折り鶴をサプライズの贈り物として残しました。今回は、「禎子の鶴 オバマ氏の祈り」の記事を手がかりに、「原爆」「戦争」そして「平和」について考えてみましょう。


 ◎ 学習のポイント ◎

(1)千羽鶴を折り続けた少女佐々木禎子さんについて調べてみよう
 広島平和公園にある「原爆の子の像」や様々な慰霊碑の前には、世界中から届いた千羽鶴が供えられています。「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんは、2歳で被爆し、原爆投下の10年後、白血病で亡くなりました。彼女は、生きたいという願いを込めて、千羽鶴を死ぬまで病床で折り続けました。『禎子の千羽鶴(佐々木雅弘)』や『サダコ―「原爆の子の像」の物語』(NHK広島「核平和」プロジェクト)など、この折り鶴の話は多くの本になりました。ちなみに、佐々木雅弘さんは禎子さんのお兄さんです。あのミッフィーで有名なカール・ブルックナーの『サダコは生きる』やエレノア・コアの『サダコと千羽鶴』など外国人による本もあり、世界各地で読まれています。

<参考>
広島市ホームページ「折り鶴と『原爆の子の像』について」
 http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1110438305305/
NHK平和アーカイブス「NHKスペシャル サダコ ~ヒロシマの少女と20世紀~」
 http://www.nhk.or.jp/peace/

 

(2)広島への原爆投下について調べてみよう
 太平洋戦争の時、アメリカ軍は約35万人が暮らす広島市に原子爆弾を投下しました。1945年8月6日午前8時15分のことです。街は焼け焦げ、広島で年内に約14万人が亡くなりました。今回、オバマ大統領が訪問した広島平和記念資料館(原爆資料館)には、数多くの遺品が展示され、原爆の悲惨さを伝えています。禎子さんの父親である佐々木繁夫さんの証言も動画で見ることができます。また、世界遺産に登録された原爆ドームは、核兵器廃絶と恒久平和を求める誓いのシンボルとして、被爆当時の姿で残されています。ぜひ、夏休みを利用して、広島平和公園を訪れてみませんか。

<参考>
広島平和記念資料館のサイト
 http://www.pcf.city.hiroshima.jp/

 

(3)「オバマ演説」を読んでみよう
 2009年就任直後オバマ大統領は、チェコの首都プラハで「核兵器なき世界」の平和と安全を訴える演説を行い、その年ノーベル平和賞を受賞しました。「核兵器を使ったことのある唯一の核保有国として、行動する道義的責任がある」と述べたプラハ演説。今回、広島では何を語ったのでしょうか。「オバマ演説」の全文を読んでみましょう。朝日デジタルには英語版も掲載されています。各新聞社の紙面に掲載された日本語訳と読み比べてみるのも各社の主張を理解する上で興味深いと思います。

<参考>
特集「核といのちを考える」(朝日デジタル)
 http://www.asahi.com/special/nuclear_peace/

 

(4)オバマ大統領の広島訪問についての評価を調べよう
 朝日新聞では、オバマ大統領への単独書面インタビューや被爆者アンケートを行って、特集記事を掲載しています。今回の訪問はいろいろと評価が分かれたようです。各記事で取り上げられた様々な立場の人々の考えを読みましょう。朝日デジタルから発信された特派員レポートなど、アメリカ国内での評価も知ることができる記事もあります。 世界には、多様な価値観が存在します。時には、意見がぶつかり合うこともあるでしょう。しかし、二度と広島や長崎のような悲惨な出来事が起きることがあってはいけません。それでは、「核なき世界」にするにはどうしたらよいのでしょうか。あなたはどう思いますか。

<参考>
「広島訪問、戦争の悲惨さ世界に訴え オバマ大統領インタビュー」(朝日デジタル2016年5月27日)
 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12378595.html
「オバマ演説、米国から思う」(朝日新聞デジタル2016年5月28日)
 http://digital.asahi.com/articles/ASJ5X3TZ6J5XPITB00H.html
「『慰霊自体が謝罪』『何も変わらない』オバマ氏演説、被爆者受け止めは」(朝日新聞2016年6月5日)
 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12394079.html
特派員リポート「オバマ広島訪問の『波紋』静けさの意味」(朝日デジタル2016年6月14日)
 http://digital.asahi.com/articles/ASJ6B4JQ8J6BUHBI019.html

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