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 リオ・パラリンピック 自国の旗で4年後へ願い
 難民選手団フセイン選手
  ★学習のポイント★
          千葉県市川市立第二中学校・武藤和彦
        (朝日新聞社発行 2016年09月20日付 朝刊 27ページ)


 みなさんにいきなり質問ですが、「T42」「切断など42」「車いすT54」「機能障害S5」となど聞いて何のことか、すぐにピンときますか? 正直、筆者も最初は困惑しました。これらは先日閉幕したリオ・パラリンピックに出場されていた競技者のクラス分けを示す呼称だったのです。
 近年、障害者スポーツが盛んになり、誰でも、いつでも、どこでも、自由にスポーツを楽しめるようになったのは、素晴らしいことだと思います。そこで、今回は前回のリオ五輪に続く続編になりますが、リオ・パラリンピックに焦点を当てたいと思います。みなさんも一緒に考えてみましょう。


 ◎ 学習のポイント ◎

(1)「パラリンピック」という言葉の語源を調べてみましょう
 パラリンピック(Paralympics)は、"パラプレジア(Paraplegia)"と"オリンピック(Olympics)"を合成した造語です。
 "パラプレジア(Paraplegia)"には、対麻痺(ついまひ)という意味があります。対麻痺とは、下半身不随という意味です。しかし、パラリンピックでは下半身不随者以外の競技者も参加するようになりました。そこで、パラリンピック(Paralympics)のParaを、"パラレル(Parallel)"(平行した)のParaとしてとらえ、「もうひとつのオリンピック」という解釈がされるようになりました。
 2020年の東京開催の時は、ぜひ「東京オリンピック・パラリンピック」と両方の名前で呼ぶように心がけましょう。

<参考>
「日本パラリンピック委員会」のサイトより「パラリンピックの歴史」
http://www.jsad.or.jp/paralympic/what/history.html

 

(2)「難民選手団」について知りましょう
 今回の「リオ・オリンピック・パラリンピック」には、「難民選手団」という聞きなれないチームが出場していました。どのようなチームなのか調べてみましょう。選手団の旗は、特定の国や地域の旗ではなく「五輪旗」でした。選手たちがもともと住んでいた国は様々でした。なぜ、こういう形で出場することになったのでしょう? 調べてみましょう。

<参考>
リオ五輪「難民選手団」で国際オリンピック委員会とブラジルに大金星(ハフィントンポスト2016年8月7日)
http://www.huffingtonpost.jp/naoko-hashimoto/ioc_refugee_b_11368482.html
(リオ五輪)世界の心を震わせた難民選手団の入場行進(バズフィードニュース2016年8月6日)
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/refugee-message?utm_term=.mnj6mRzxN#.rjRQRVDzw

 

(3)フセイン選手の願いの意味を考えてみましょう
 「難民選手団」のパラリンピアン(パラリンピック選手)の一人、シリア出身のイブラヒム・フセイン(27歳)選手は、競泳2種目に出場しました。このフセイン選手の願いは、4年後の東京大会で「難民選手団の存在が消えていること」だといいます。それはなぜか、考えてみましょう。また、フセイン選手は内戦で爆撃を受け、右足の膝から下を失いました。十分な医療を受けられず辛い状況の中、トルコへ、そしてギリシャへと渡りました。フセイン選手のその時の気持ちに思いをはせてみましょう。

<参考>
シリア難民が、リオパラリンピックでも歴史を作る(ハフィントンポスト2016年9月7日)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/06/syrian-refugee_n_11882516.html

 

(4)4年後に頭角を現しそうな選手を調べてみましょう
 今回のリオ・パラリンピックでは、健常者と対等に競える選手も出現してきました。きっと、2020年の東京大会でも、期待の選手たちが大勢輩出されることでしょう。そこで、将来有望な選手たちを調べて4年後を楽しみに待ちましょう。ひょっとすると、4年後はあなたやあなたの知り合いも、オリンピアン・パラリンピアンとして表舞台に立っているかもしれませんね。

<参考>
日本オリンピック委員会
http://www.joc.or.jp/

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