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この記事を手がかりに

「高齢者は75歳以上」
 65~74歳は准高齢者  学会が提言
  ★学習のポイント★
          大阪市立昭和中学校・植田恭子
        (朝日新聞社発行 2017年 1月 6日付 朝刊 1ページ)


 「高齢者」という言葉からあなたはどのようなことをイメージしますか。 また何歳からが「高齢者」だと思いますか。一般的に65歳以上とされている高齢者の定義について、「75歳以上とすべきだ」という提言が発表されました。
 今回はこの記事をてがかりに「超高齢社会」、これからの日本について考えていきましょう。


 ◎ 学習のポイント ◎

(1)「高齢者」「准高齢者」を定義してみよう
 高齢者とは、何歳からのことをいうのでしょうか。「高齢者の定義」にも記されていますが、日本の統計調査では65歳以上と定めているようです。世界保健機関(WHO)などでは65歳以上を高齢者としています。「高齢者」「准高齢者」について、年齢の定義だけではなく、「高齢者」「准高齢者」とはどのような人を指すのか、意識調査結果がアップされている厚生労働省や今回の提言をした日本老年医学会のサイトを参考にして定義してみましょう。
 また、新聞記事にある内閣府の意識調査のグラフをもとに1999年と2014年を比較し、意識の変化について読み取っていきましょう。

<参考>
厚労省「高齢社会に関する意識調査」のサイト
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000137669.html
日本老年医学会のサイト
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/

 

(2)「人口減少」を乗り越えるための方策について調べてみよう
 2015年10月1日現在の外国人を含む日本の総人口は1億2709万4745人で、1920年の国勢調査以来、初めて減少しました。総人口に対して65歳以上の高齢者人口が占める割合を高齢化率といいます。65歳以上の高齢者は26.6%と4人に1人を超えています。世界保健機構(WHO)や国連の定義によると、高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」といいます。日本はまさに「超高齢社会」であり、今後さらに高齢化率が高くなることが予想されています。
 高齢社会対策基本法に基づき、国会に提出されている内閣府の「高齢社会白書」で高齢化の状況や施策についても調べてみましょう。
 「超高齢社会」という深刻な事態をどのように乗り越えていけばよいか。答えはひとつだけではありません。正面から向き合い、具体的な方策を考えてみましょう。考えたことを積極的に発信しましょう。考えるひとが多くなれば、何かが生まれてくるはずです。

<参考>
「日本の総人口、初減少」(2016年10月27日朝日新聞デジタル)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12628188.html
内閣府「高齢社会白書」のサイト
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html

 

(3)「高齢者」の食について考えてみよう
 健康でいること、元気な「高齢者」でいる、身体年齢を若く保つためには運動と食事が大切です。
 2016年9月30日付朝日新聞朝刊には、「三色ロール」が紹介されています。考案した管理栄養士の赤堀博美さんは、「高齢者のためだけに作る特別な食事だけでなく、いろいろな年齢、立場の人がおいしく食べられる『ユニバーサル』な食事」について研究を重ねてこられました。「共食」という考え方を大事にしたいですね。
 肉や魚、野菜をバランスよくとることも重要だといわれていますが、これは高齢者に限ったことではありません。バランスのよい「ユニバーサル」な献立を考えてみましょう。だれもが健康で元気に生き生きと暮らせるメニューをみんなで考えましょう。

<参考>
赤堀博美さん「わたしの料理・三色ロール」(2016年9月30日朝日新聞デジタル)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12584128.html

 

(4)「超高齢社会」の社会保障制度について調べてみよう
 深沢七郎の小説『楢山節考』では、「楢山まいり」という食糧が極めて厳しい村の掟(おきて)=老人は70歳になると山に捨てられること=を描いています。この作品を読むと「超高齢社会」を迎えた現在の日本におけるさまざまな課題を問いかけられているように感じます。最近でも『スクラップ・アンド・ビルド』(羽田圭介)のように高齢化社会を浮き彫りにした作品もあります。
 社会保障制度のしくみについて調べてみましょう。高齢者の定義変更に伴って年金の支給開始年齢への影響を懸念する声もあります。高齢化に伴って、社会保障制度のあり方をどうするのかは大きな問題です。一方で、社会全体で働き方、「ワーク・ライフ・バランス」などを考えていく必要があるのではないでしょうか。

<参考>
厚労省「厚生労働白書(平成28年版)―人口高齢化を乗り越える社会モデルを考える」のサイト
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/

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