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 SDGsで変える「新しいものさし」で考えよう
  ★学習のポイント★
          元公立中学教員・日本NIE学会理事 有馬 進一
        (朝日新聞社発行 2017年 1月31日付 朝刊 5ページ)


 すべての国連加盟国が、2030年を目標に「誰も置き去りにしない」を共通の理念に取り組んでいるのが、「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)です。英語の頭文字をとって、SDGs=エス・ディ・ジーズといいます。貧困や格差、省エネや環境、さらにはテロや平和など現代的な諸問題の解決のために、SDGsの行動計画には17ジャンル、169にも及ぶ目標が掲げられています。
 先日示された小中学校の学習指導要領案の前文では、「持続可能な社会の創り手」を育むことがこれからの教育に求められるとし、「社会に開かれた教育課程」の編成が重要であると記されています。さらに総則では「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を求め、「現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を、教科等横断的な視点で育成」するとしています。
 SDGsの理念に沿った学習活動は、各学校の特色を生かした教育課程の編成に、多くの示唆を与えてくれるものと考えられます。

※ 小学生のみなさんには、この記事は少し難しいかも知れません。その場合、下記の記事を活用してはどうでしょう。

  <参考>
  「教えて 2030年までに 世界で取り組む目標があるの?」
  (2017年2月7日朝日新聞デジタル)
  http://digital.asahi.com/articles/DA3S12786152.html

 


 ◎ 学習のポイント ◎

(1)SDGsが定められた経緯や17目標についてまとめましょう
 SDGsが定められた経緯は、キーワードの説明文を読んでまとめましょう。持続可能な開発目標については、17の目標を転記するだけでなく、それぞれのロゴが何を表現しているのかを読み解きながらまとめましょう。
 SDGsについてより深く学ぶためには、「世界の今」を知る必要があります。
 次の「SDGs.TV 対話で紡ぐ 私たちの未来」のホームページには、17の視点から編集された世界各地の資料映像が納められていますので、ぜひ参考にしてください。

<参考>
・SDGs.TV 対話で紡ぐ 私たちの未来 目標解説 -Target Movie-
 http://sdgs.tv/tg_mov
・SDGs 国谷裕子さんと考える(朝日新聞デジタル特設ページ)
 ※国谷裕子さんの国連責任者へのインタビュー動画などがあります。
 http://www.asahi.com/special/sdgs/

 

(2)SDGsの17目標について、環境・経済・社会の視点から分類しましょう
 国谷裕子さんは、記事の中で「私たちは『新しいものさし』を、手に入れた」と思いを述べていますが、この「新しいものさし」は、国際社会が合意した「SDGsの17目標」であることがわかります。
 この17目標を、環境・経済・社会の3つの視点から見たとき、どれが関係していると考えられるでしょう。横軸には17目標を、縦軸には環境・経済・社会とするマトリックスを作成し、該当するものに〇印を記入しましょう。2つ以上の〇印がついたものは、最も関係が深いと考えられますので◎印をつけましょう。
 複数の印がついたものほど、様々な要因が複雑に絡み合っていることが考えられます。どのような課題が潜んでいるのか考えてみましょう。また、友だちと異なる結果になった場合は、その理由について意見交換をしてみましょう。

 

(3)「国境を越えて絡み合う問題」には、どのようなものがあるでしょう
 日本との関係が一見なさそうであっても、国境を越えて深いところでつながっている課題がありそうです。SDGsの17目標を「新しいものさし」にして考えてみましょう。
 記事の「日本の問題もつながっている」に挙げられている例をヒントにして考えてみましょう。「新しいものさし」がなかなか使いこなせない人は、先に紹介した「SDGs.TV 対話で紡ぐ 私たちの未来」のサイトを参考にして、関心のある動画から糸口を見つけてはどうでしょう。

 

(4)SDGsの17目標に照らし、自分自身の生活を振り返ってみましょう
 日常生活を振り返り、SDGsの17目標=「新しいものさし」に合致するか否かを問うことで、改善することがあるかどうか考えてみましょう。「まず、今日の買い物で」の記事を参考に、17の視点から自分自身の日常生活を見直してみましょう。
 考える視点をなかなか見い出せない人は、「SDGs.TV 対話で紡ぐ 私たちの未来」のサイトを参考にするとよいでしょう。

 

 ◎ 発展学習 ◎

 SDGsが掲げる地球規模の課題を解決するためには、すべての国々や企業、人々が力を合わせて取り組む必要があります。2030年、皆さんは何歳になっているのでしょう。その時に17の目標はどれだけ達成されているのでしょうか。とても息の長い取り組みになりますが、解決すべき世界の課題について、皆さんも様々な角度から情報をフォローしていきましょう。

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