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 「聖徳太子」「元寇」…表現元通りに
  学習指導要領、批判受け修正
 (朝日新聞社発行 2017年3月20日付 朝刊38ページ)


 文部科学省が学習指導要領の改訂案で「聖徳太子」「鎖国」など、歴史上の人物や出来事などの表記を変えたことに対し、「教えづらい」「わかりにくい」などの批判が集まり、同省が一転、元に戻したり、復活させたりすることがわかった。


 文科省は15日まで、改訂案についてパブリックコメントで意見を募ったが、特に不評だったのが聖徳太子の表記。改訂案では、小学校で「聖徳太子(厩戸王〈うまやどのおう〉)」、中学校は「厩戸王(聖徳太子)」としていた。学会などの歴史研究を踏まえたもので、小学校ではよく知られた「聖徳太子」を、中学校では史実を重視して「厩戸王」を前に出した。ところが、「小中で表記が異なると教えづらい」といった声が相次ぎ、国会でも「連続性がなければいけない」「歴史に対する冒涜(ぼうとく)だ」と批判された。

 このため、文科省は小中とも「聖徳太子」に戻し、中学の指導要領では「古事記や日本書紀で『厩戸皇子』などと表記され、後に『聖徳太子』と称されるようになったことに触れる」と加えることにした。

 また、「元寇」も、モンゴル帝国の拡大をイメージしやすいよう、中学校では「モンゴルの襲来(元寇)」に変える予定だったが、「元寇(モンゴル帝国の襲来)」と従来の表記にした。

 「鎖国」も、江戸幕府が窓口を制限しながらも海外との交易を続けていたことなどを重視し、改訂案で「幕府の対外政策」とした。だが、「『開国』があるのに『鎖国』がないと教えづらい」などの意見が続出。交流を制限したのは事実だとして元に戻した。

(水沢健一)

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