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この記事を手がかりに

連載(平成とは プロローグ:4)
 女性進出、山は動いたのか
  ★学習のポイント★
            岡山県立岡山南高等学校 畝岡睦実
            (朝日新聞社発行 2017年 8月31日付朝刊 3ページ)


 「男はこうあるべきだ」「女はこうあるべきだ」などの役割分担に、生きづらさを感じたことはないでしょうか。こうした社会的、文化的につくられた性差のことを「ジェンダー」と言います。「ジェンダー」にとらわれない考え方は、社会の中でどの程度浸透しているのでしょうか。今回は女性の社会進出を中心に、記事を手がかりに考えていきましょう。


 ◎ 学習のポイント ◎

(1)女性の社会進出について、日本の状況を調べてみよう
 日本では、女性の社会進出は目覚ましく変化しました。記事にも、国連で働く日本人のうち女性の比率が6割を超えたとあります。難民支援の仕事などで、その力量を発揮しているようです。けれども、政治の世界での女性比率は他の先進国と比べて、まだまだ低いといえます。世界経済フォーラムは2016年、日本の男女平等の現状について144カ国中111位と発表しています。日本は、女性も男性も同じように活躍できる社会になっているのでしょうか。いろいろな分野でその状況を調べてみましょう。

<参考>
・内閣府男女共同参画局のサイト http://www.gender.go.jp/
・「女性活躍後進国ニッポン」山田昌弘著(岩波ブックレット)

 

(2)女性の社会進出について、世界の状況を調べてみよう
 2014年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユサフザイさんのことを知っていますか。彼女は、中学生だった2012年にスクールバスの中で複数の男に撃たれました。女性への教育の必要性や平和を訴える活動を続けていたことが理由です。彼女や友人を襲撃した武装勢力は、「女が教育を受ける事は許し難い罪であり、死に値する」と主張しました。とんでもない考え方です。
 2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には、「すべての人の人権を実現し、ジェンダー平等とすべての女性と女児の能力強化を達成することを目指す」と明記されました。世界の女性を取り巻く状況は、どのような状況なのでしょうか。調べてみましょう。

<参考>
・ユニセフ「ジェンダーの平等」
 https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_act02_01.html
・マララ・ユサフザイさんの国連本部でのスピーチ(2013年7月12日)
 http://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/4790/
・外務省「ジェンダー分野をめぐる国際潮流」
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/bunya/gender/index.html

 

(3)女性の地位向上のために必要な支援や改善点を考えてみよう
 国連などの支援で、世界の各地で女性の地位向上のための支援が行われています。例えば、女性が犯罪の被害者にならないために、公共施設を中心に、女性にやさしい設備の充実を進めています。また、妊産婦や乳幼児の死亡数を減らすために、妊産婦,新生児ケアの質の向上を目指しています。
 世界各国で女性の地位向上のために行われている様々な支援を調べましょう。また、今後、日本や世界でどのような支援や改善が必要なのか、考えてみましょう。

<参考>
・外務省「ジェンダー 日本の取組」
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/bunya/gender/initiative.html
・国際連合広報センター「国連と女性」
 http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/
 social_development/gender_empowerment/

 

(4)「ジェンダー」について、身の回りの状況を見てみよう
 「ジェンダー平等」は女性だけを対象にしているわけではありません。男性も、さらには「LGBT」と呼ばれるレズビアン、ゲイ、バイセクシュアルや性同一性障害を抱える人々など、すべての人々を対象にしています。そうした全ての人々がその人の持つ能力を発揮できる社会を私たちは築けているでしょうか。メディアや学校教育、家庭や仕事場など様々な場面で気になることがないでしょうか。具体的に挙げてみましょう。
 マララさんは、「ジェンダーの平等には、コミュニティや社会、経済の十分な機能に欠かせない変革をもたらす効果があります」と述べています。性別にとらわれることなく、自分の生き方は自分で決定し、各自の個性に基づいて行動できる―私たちの社会が成長するために、このことはとても大切なことです。

<参考>
・「ジェンダーとメディア」シリーズ
(朝日新聞デジタル2017年7月17日~9月25日、計7回)
 http://www.asahi.com/articles/DA3S13041058.html

 

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