朝日新聞社 NIE - 教育に新聞を -朝日新聞社 NIE -教育に新聞を-
朝日新聞社 NIE -教育に新聞を-

 印刷印刷  l  記事  l  学習のポイント  l  ワークシート(PDF) l  この記事を手がかりにトップへ  




この記事を手がかりに

 平和つなぐ白球
  第100回全国高校野球
     (朝日新聞社発行 2018年 6月24日付 朝刊 1ページ)


 100回目の夏 沖縄で始球式 

2018年 6月24日付 朝刊 1ページ

 第100回を迎えた全国高校野球選手権記念大会は23日、南北北海道と沖縄大会が開幕し、甲子園を目指す球児の戦いは列島の南北からスタート。沖縄の八重山商工―南部工では延長十二回で決着がつかず、夏の大会初のタイブレークが実施された。

100回夏の高校野球(2018)  大きな節目を記念し、地方大会は埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡が二つに分かれた。日程が順調に進めば、7月29日に大会史上最も多い56代表が決まる予定だ。

 九つのボールが全国の地方大会をめぐるイベント「始球式リレー」は、「慰霊の日」の沖縄から始まった。

球式で投球する安仁屋宗八さん  沖縄大会の始球式に登場したのは沖縄高校(現沖縄尚学)の元エースで、プロ野球広島などでも活躍した安仁屋宗八(あにやそうはち)さん(73)。沖縄にとって「慰霊の日」でもあったこの日、平和への思いを胸に1球を投じた。

 安仁屋さんは1962年に甲子園に出場し、沖縄球史に名を刻む。始球式でボールを投げた後、「ストライク入ってよかったなあ」と笑顔で語った。

 「1県1校制」になる前、安仁屋さんらは南九州大会を制して甲子園の土を踏んだ。当時、沖縄は米国の統治下。予防接種を受け、パスポートを手に、憧れの舞台に向かった。「ツタの生えた阪神甲子園球場が見えて、なんてきれいなんだと思った」

 試合の相手は広島代表の広陵高校。4―6で敗れた。スタンドではエイサーが踊られ、指笛も響く。「ほとんどが沖縄を応援してくれた。あの光景は忘れない」

 現在は広島に住む。地方大会に足を運び、テレビで放映される甲子園の熱闘に心を躍らせる。「平和だな、と感じるんです。スポーツは平和でなければできない。高校野球が今まで続いているのも、平和だからですよ」

 太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む慰霊の日を前に22日、安仁屋さんはひめゆりの塔や戦没者の墓地を訪ねた。二度と戦争が起きないよう、平和への思いを次の世代につなぎたい。そう願った。


9個のボールが全国の地方大会を巡る「始球式リレー」  この日の始球式は、100回大会の記念イベント「100回つなぐ始球式リレー」が全国の地方大会を巡る幕開けでもある。安仁屋さんの投じたものを含めた九つのボールが各地で計99回投げられ、8月5日に甲子園である全国大会の始球式につなげる。

 最初の「登板」となった安仁屋さん。リレーの記念として用意された色紙に「一球一心」と書いた。心を込めて一球を投じる、という意味だ。込めた思いは「平和をつなぐ」こと。安仁屋さんの思いのこもったボールが各地を回り、甲子園へとつながっていく。
(佐藤岳史)

★ NIEとは ★

 「Newspaper in Education(教育に新聞を)」の頭文字をとった略称のことです。
【→つづきを読む】


★ 新聞授業ガイドブック ★
  改訂版を発行 new

新聞授業ガイドブック 改訂版

朝日新聞社では、先生方のNIEの実践に役立つ「新聞授業ガイドブック」を改訂しました。授業ですぐに使えるワークシートを盛り込んだ「新聞授業実践ワークブック」とともに、ご希望の学校へ無料でお届けします。【→詳しくはこちら】


★ SDGs授業デザイン ★

SDGs授業デザイン


★ 新聞出前授業 ★

新聞出前授業


天声人語 書き写しノート


朝日新聞デジタル



リンク一覧


★ NIEとは ★

 学校などの教育現場で新聞を教材として活用し、児童・生徒たちの学力とモノを考える力の向上を図るための活動です。歴史的にみると、1930年代にアメリカで始まり、世界各国に広がっています。日本では1985年の新聞大会で提唱されました。89年から、一定期間学校に新聞が無料で提供される「NIE実践指定校」制度がスタートし、その後少しずつ規模を拡大して現在にいたります。