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楽天、初の日本一 「仲間に感謝」田中締めた プロ野球

2013年11月04日付 朝刊 1ページ 1総合面

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日本シリーズを制し喜ぶ楽天の選手たち。中央は田中将大投手=3日、Kスタ宮城、矢木隆晴撮影

 プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスが3日、球団創設9年目で初の日本一に輝いた。仙台市のKスタ宮城で行われた日本シリーズ第7戦で巨人に3―0で勝ち、通算4勝3敗として決めた。前日の第6戦で完投負けした田中将大(まさひろ)投手が9回に登板し、締めくくった。星野仙一監督は選手、監督を通じて初の日本シリーズ制覇。巨人は2年連続の日本一を逃した。▼2面=星野監督の「ひと」、16・17面=王者の翼、39面=東北の底力

 歓喜の輪の中心はやはり田中だった。3点リードの9回。田中が本拠・Kスタ宮城の大歓声に包まれながら登場した。

 前夜、今季32試合目の登板で初の黒星。160球を投げた疲れがないはずがない。それでも、星野監督は最後をエースに託した。

 雨が降りしきる中、「田中コール」が巻き起こる。「この舞台を用意してくれたチームのみんな、ファンの皆さんに感謝しながら、マウンドに上がった」と田中。150キロの速球を、先頭の村田修一に中前安打された。次は前日3安打された坂本勇人。落ちる球で空振り三振。ボウカーは一ゴロ。続くロペスに安打され、本塁打が出れば同点の場面を作ったが、最後は矢野謙次を落ちる球で空振り三振に仕留めた。

 両手を突き上げ、捕手の嶋基宏と抱き合う。2人に全員が飛びついた。

 レギュラーシーズン24勝無敗1セーブ。この25歳の右腕がいなければ、創設9年の新興球団のリーグ制覇も、日本一もなかった。

 しかし、そのエースだけでは、このシリーズは勝てなかった。「昨日、田中が1人であれだけ投げた。野手は何かを感じ取っているはず。必ず勝つ」。嶋の言葉が選手の気持ちを代弁した。

 この日、先発の美馬学、2番手の則本昂大(たかひろ)が無失点でつなぎ、打線も1点ずつ積み上げた。そして、田中に最高の舞台を整えた。

 チームが一丸となり、田中を支えたこの日、選手たちは被災地の夢と希望をかなえて東北の「誇り」になった。お立ち台で、田中がファンに向かって叫んだ。

 「日本一になったぞ。ありがとう」

 (竹園隆浩)

 ■日本シリーズ成績
   楽天 巨人
 第1戦 ●0―2○
 第2戦 ○2―1●
 第3戦 ○5―1●
 第4戦 ●5―6○
 第5戦 ○4―2●
 第6戦 ●2―4○
 第7戦 ○3―0●

 

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