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日本の大気、大丈夫? 中国の汚染、越境に不安も 予測サイトにアクセス集中

市川市立塩焼小学校・武藤 和彦

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 ●幼少期の日本を見ているようで

 今の中国の様子をみていると、1960年代からの高度経済成長時代の日本を彷彿させる。あの頃、時の総理大臣、池田勇人氏が所得倍増計画を打ち出し、日本の高度経済成長の進展に大きな役割を果たした。この政策の実効力はたちまち日本の社会全体にいきわたり、産業の発展をもたらし、商工業の著しい発展が実現した。

 しかしながら、この発展の裏で大気汚染や騒音等を含めた公害が日本の社会に襲いかかってきた。4大公害病の悲劇を例にあげるまでもなく、国の経済がいかに成長しても国民を苦しめては本末転倒であろう。そんな日本を見聞してきた者として、今の中国の急激な高度経済成長をみていると、中国の国内に留まらず、他国にまで影響を及ぼしそうで他人事ではいられない。

 ●学習のポイント

 (1)この「PM2.5」と呼ばれる微小粒子状物質が身体にもたらすリスクにはどんなものがあるだろう。

 【ぜんそく  不整脈  肺がん】

 あくまで懸念とされているが、常に注意深く監視しておく必要があろう。

 大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」や、大気汚染微粒子や黄砂の飛来予測サイト「SPRINTARS」へのアクセスが集中するそうです。

 (2)インフォグラフ「中国の大気汚染の予測図」をみて感じたことを自由に書いてみよう。

 【九州・沖縄・四国・中国地方に多い。非常に多いのがわかる】

 【大阪や名古屋、東京など日本の中枢都市にもかかっている】

 【春先の黄砂と一緒になった時の怖さを危惧する】

 (3)重いぜんそくで長期入院する8〜15歳の患者さん19人を対象に5ヵ月間調査した結果、どのような結果が表れたのだろう。また、その対策をどう講じるべきだろうか。

 【PM2.5の数値が日平均で24マイクログラムを越える日は、症状の出る割合が1割弱ほど増えた】

 【完全に防ぐのは困難だが、屋外よりは室内、屋外ではマスクの着用を】

 いつも弱者にばかり、リスクが大きくなってしまうのがつらいですね。

 (4)中国の環境関連企業の幹部らが、空気計測器を持って調べた各都市の大気汚染の状況とはどのようなものでしょうか。

 【調査した日の数値をタールの多いたばこに換算すると、広州25本、北京21本、上海と南京がそれぞれ9本に相当】

 【大気汚染は、子どもや禁煙者にも等しく影響するため、マスクの着用を呼びかけている】

 【PM2.5の指数が300に達したら、1日に20本吸わされたのと同じ】

 受動喫煙も問題なのに、吸わない人であってもこの数字。ぶつけどころの無い悔しさを感じますね。

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