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サッカー大国デモ過熱/ブラジル、生活の不満が「反W杯」に

千葉県市川市立塩焼小学校・武藤 和彦

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 「あのサッカー大国で、サッカーのワールドカップに反対している国民がこんなにおおぜいいたのか」と感じたのは、わたしだけではないでしょう。W杯で最も多い5回の世界制覇をしている名門ブラジルに今何が起きているのでしょう。サッカーだけではないブラジルの姿を調べて見ましょう。そこからは、移住者の多い日本との関わりも見えてくるでしょう。

 ●学習のポイント

 (1)ブラジルについて調べてみましょう。

 首都や国土の大きさ、地球儀で見た時の日本との位置関係について調べてみましょう。みなさんが持っている地図帳で丹念に調べてみるといいですね。

 正式国名は「ブラジル連邦共和国」。南米大陸最大の面積を有し、首都はブラジリアです。多くの人がサンパウロやリオデジャネイロだと思っているのではないでしょうか。地球上の位置は日本のちょうど反対側になります。

 サッカー日本代表チームが世界最速でW杯出場を決めた翌日。代表選手たちの合同記者会見場でディフェンダーの吉田麻也選手が床に顔を向けて、「ブラジルの人、聞こえますかー! もうすぐ行きますよ!」と叫んでいたのが印象的でしたね。

 (2)ブラジルの国旗の歴史を調べてみましょう。

 日本の場合、日の丸には大きな変更はなかったと思いますが、国によっては国旗を何度か変えているようです。たとえば、アメリカ合衆国の星条旗は州の数が増えるたびに、星の数が増えてきた歴史があります。

 国旗が国の歴史に大きく関わっていることを調べてみてください。

 ブラジルの現行の国旗は1992年5月11日に制定されました。緑と黄色が基調になっていますが、デザインはこれまでに何度となく変更されてきました。

 変更にはいくつかの要因があるようですが、州の数に合わせて星の数が増えてきたのは、星条旗と同様です。その歴史をたどっていくと、ブラジルの歴史がみえてくるのではないでしょうか。描かれている星座や真ん中の帯にポルトガル語で書かれた「秩序と発展」という言葉にも、ぜひ注目してください。

 (3)ブラジルの産業を調べてみましょう。

 日本でも大好きな人の多いコーヒーや、サトウキビがブラジルの国内経済を支える牽引役となっています。

 日本のコーヒーの輸入先第1位がブラジルです。一方、コーヒーとともにサトウキビの生産量も世界トップクラスです。サトウキビは、日本では沖縄県の生産量がNo1の砂糖の原料です。ブラジルでは食用だけでなく、バイオエタノール(植物が作り出す燃料)を作ることを国策としているため、生産が特に多いようです。

 (4)ブラジルと日本の交流について調べてみましょう。

 日本国内には多くの外国人が生活しています。その中にはブラジルから来た人たちもいます。特に、静岡県や愛知県周辺、群馬県など関東北部に、ブラジルの方が多く暮らしています。

 住みやすい日本だからこそ多くの外国人が日本にやって来るのでしょう。

 その交流の歴史を調べてみて下さい。随分、古くから交流が続いていることがわかります。

 明治時代から多くの日本人がブラジルに移民として渡り、現在は約150万人の日系人がいると言われています。最近は労働者として逆にブラジルから日本に来た日系人も多く、群馬県大泉町など、一つのコミュニティーを形成している所もあるようです。

 ちなみに、あの有名な元プロレスラー、アントニオ・猪木さんも力道山に見出され、来日して大活躍しましたね。

 駐日ブラジル大使館は、子ども向けにブラジルを紹介する「ブラジルキッズコーナー」というページを持っています。わかりやすい解説や、クイズコーナーなどもあり、ここでもいろいろと調べることができます。
 http://www.brasemb.or.jp/kids/index.html

 発展学習

 ブラジルでは国技と言われているサッカー(フッチボーウ)について調べてみてはどうでしょうか。

 開催中のコンフェデレーションズ杯では、日本代表もブラジルと対戦し3―0の惨敗に終わりました。この強さの秘密に迫るのも楽しいのではないでしょうか。

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