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AC、自分を広告 政府の機関?いいえ、民間

慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科(元公立中学教員)・有馬 進一

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 開国によって瓦版(かわらばん)による情報伝達の時代が終わり、貿易が開始されたことで情報発信の形態も一変しました。日刊新聞が発刊された横浜では、出入国する船の積み荷までも紙面に掲載されるようになっていったからです。経済活動が盛んになるにつれて、新聞にも広告が掲載されるようになっていきました。この「広告」という言葉も文明開化の頃に、英語の訳として誕生した歴史があります。

 今日では、身の回りには様々な広告が満ちあふれています。広告のない生活など、考えられない状況です。このように、広告は時代とともに変化しながら、その時代や社会を映し出す鏡ともいえます。

 今回は私たちの生活に身近な広告について考えるとともに、実際に社会に発信する公共広告を作ることに挑戦してみましょう。

 学習のポイント

 (1)広告にはどのようなタイプのものがあるでしょう。次の( )にあてはまる語句を考えてみましょう。

 広告には、新聞広告、テレビやラジオのCM、電車の中吊り広告、バスやトラックのボディを使った(A)広告、インターネットのホームページにある(B)広告などが挙げられます。最近では、大きな液晶画面を使った(C)サイネージと呼ばれる電子看板なども登場してきています。

 さらに新聞広告に限ってみると、その目的からいくつかのタイプに分けることができます。商品広告、求人広告、企業広告、意見広告などです。

 答え (A)ラッピング (B)バナー (C)デジタル

 (指導用参考資料)

 「新聞広告のメッセージを読み解く」と題して、新聞広告の学習材としての可能性をまとめてみました。『はじめて学ぶ 学校教育と新聞活用 ―考え方から実践方法までの基礎知識―』(小原友之・睫擇泙気・平石隆敏編著・ミネルヴァ書房)に収録しています。

 (2)ACジャパンが制作する公共広告には、これまでにどのようなものがあったでしょう。

 記事の見出しに「社会映すメッセージ」とあります。記事の中に紹介されている、これまで制作された「ACジャパンの主なキャンペーン」から、どのような社会の問題点が映し出されていることが読み取れるでしょうか。記事本文の中にも示されたものがありますから、参考にして考えましょう。

 (3)公共広告の制作に際して、どのような点を配慮しなければならないでしょう。

 記事の見出しに「表現と配慮 板挟み」とあります。どのようなことに気配りをしなければならないでしょうか。今年度、公共広告の審査基準に追加された項目を、記事の中から書き出しましょう。

 (4)実際に「公共広告」を制作してみましょう。

 日頃、新聞やTV、インターネットなどのマスメディアの情報やFacebookやTwitterなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)から得られる情報、さらには日々体験する出来事の中から、どのようなことが社会の問題だと考えるかが出発点です。そのような中からテーマを絞り、社会に改善するためのメッセージを発信するわけです。

 その際に、配慮しなければならないことがありましたね。その一方で、「平凡でインパクトが弱く」「面白くなくない」ものにならないようにする工夫も大切です。

 発展学習

 自分自身をPRする目的で、広告を作ってみましょう。自分のよいところを見つけ、できるだけ自然な姿、ありのままの自分を知ってもらうために自己の長所をプレゼンするつもりでシナリオを書いてみましょう。自分自身をどのような角度からどう撮るかを考えながら、絵コンテを描いてみましょう。

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