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龍馬の血判 誓約書見つかる

千葉県市川市立塩焼小学校・武藤 和彦

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 「日本を今一度洗濯致し申し候」と言い放ったのは今回の主人公坂本龍馬です。この言葉の真意はいったい何だったのでしょう。大げさに考えれば、旧態依然のままの日本を改革して、誰でも平等で平和な日本に変えるためには、少し乱暴かもしれないが、思い切って行動するしかない!という意味なのでしょうか。

 そう、彼の生きた時代を知ることで、当時の日本と今の日本を比べることもできるかもしれません。アベノミクスに始まる経済の立て直し、消費税の行方、TPP参加、沖縄の米軍基地問題、タブーとされてきた憲法改正への着手などの問題は、今後の日本の方向性を示す重大な分岐点かも知れません。いつの世も変革を成し遂げるには、産みの苦しみが伴うのでしょう。

 龍馬は新しい夜明けに向かって突き進み、その原動力だったと言っても過言ではないでしょう。そこで、今回は、幕末の志士人気No.1坂本龍馬を調べてみたいと思います。小学6年生の社会科でも2学期に学ぶことになる大政奉還から明治維新。けたたましく動いた時代の予習にもなるでしょう。

 ●学習のポイント

 (1)坂本龍馬について調べてみましょう。

 彼の業績や足跡を羅列してみるだけでは、真の人物像が見えてきません。一体、龍馬は日本をどうしたかったのでしょうか?

 龍馬を取り巻く人間の相関図をつくってみると、その実像がよりわかってくると思います。土佐藩の低い身分の家柄に生まれ、常に反骨精神と強い意志と実行力を持ち合わせ、逆境をはねのけ風雲児として時代を駆け巡った龍馬。一体何が彼をそうさせたのでしょう。

 紙面に掲載されている誓約書の写真の、達筆な文字からも人柄がみえてきますね。

 (2)血判とはなんでしょうか。また、今回見つかった龍馬らの血判状以外にどんな例があるでしょうか。

 血判とは誓いの文章に署名し、その誓いが強固な表れとして指を切って自らの血で押印したものです。ずいぶん、野蛮で古くさいしきたりのように思われますが、今回見つかった以外にもたくさん事例はあるようです。一例を挙げれば、政治家の密約、熊野神社のお札、村のおきて破り防止、農民一揆の時の村人同士の結束、などです。それらを調べることで時代の背景、事態の重要性、押印した者同士の強い絆がみえてきます。

 (3)諱(いみな)とはなんでしょう。他にも諱をもつ人物がいたのでしょうか。

 写真を見ると、「坂本龍馬」の左下に「直陰=なおかげ」と書かれています。これは龍馬の「諱=いみな」です。本文で「実名」と説明されているように、現代でいえば本名を表しますが、元々は生前の実名をさし、口に出すことをはばかるようでした。

 幕末の志士には龍馬以外にも、この諱を持つ人が多くいるので調べてみましょう。たとえば、伊藤博文・沖田総司・土方歳三らの諱は何だったでしょう。

 (4)もし、あなたが幕末期に生きていたらどんな風に時代を洗濯(改革)したかったですか。

 時代の申し子坂本龍馬を調べてきて、自分だったらこう考える、こうしたいと思えるのはとても素敵ですね。周囲の人物との関係や国内・国外の背景を考えながら幕末自分史をつくってみましょう。

 ●発展学習

 夏休みに坂本龍馬に関する作品を読んでみましょう。

 新しい時代をつくるために奔走する、彼のバイタリティーは必見です。有名なタレントの武田鉄矢さんが主役をつとめたTVドラマ「3年B組 金八先生」で武田さんが演じた主人公の役名は坂本金八です。ドラマの中の金八先生の部屋には坂本龍馬の大きな写真が貼ってありました。武田さん自身の強い願いでこの役名を付けてもらい、写真をセットに飾ったそうです。多くのファンがいる龍馬を是非とも一読してみてはどうでしょう。

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