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2020年東京五輪 56年ぶりに再び開催 レスリング存続決定

千葉県市川市立塩焼小学校・武藤 和彦

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 東京で2度目のオリンピックが開かれることが決まりました。スペインのマドリード、トルコのイスタンブールを退けたのは、何が決め手となったのでしょう。

 「この記事を手がかりに」では、6月25日付朝刊に載った、国際オリンピック委員会(IOC)の評価報告書の記事を取り上げました。

 http://www.asahi.com/shimbun/nie/kiji/kiji/20130705.html

 この記事も参考に考えてみましょう。

 東京で五輪が開かれるのは2020年です。その時みなさんは何をしているでしょうか。そんなことも考えてみましょう。

 ところで、IOCの総会で開催地が東京に決まったのは、日本時間の8日日曜日の早朝。すでにその日の朝刊は発行済みで、日曜日なので夕刊はありません。しかも、翌9日の朝刊も休刊日。ゆっくり新聞で五輪開催のニュースを読みたいと思っていた読者はんだり蹴ったりの2日間だったかも?!

 しかし、このニュースの載った9日の東京本社発行の夕刊は少しオシャレに作られていて、本紙の外側に1枚、別の紙面があり、東京スカイツリーのそびえる現在の東京の街の写真をバックに、今から49年前に開催された東京五輪開会を伝える紙面があしらわれていました。

 改めて思います。オリンピックは人々に勇気や希望、そして夢をもたらしてくれる起爆剤のようなものだと。

 ●学習のポイント

 (1)3都市の中で東京が選ばれた理由はなんでしょう。

 他の2都市は、ルール違反をしたり、国内の政情不安やドーピング問題を抱えていたりで苦戦したのに対して、東京は財政の豊かさや交通機関の充実、都市基盤の安定などで、多くの支持を得て、2020年の開催にこぎつけたとようです。

 でも、浮かれているだけでなく、道路、鉄道、建物などの基盤を作るインフラ整備をしっかり進めることが大事です。と同時に、東日本大震災で被災した地域の人々への思いを忘れてはいけませんね。

 (2)レスリングが存続することになりました。その決め手はなんだったでしょう。

 レスリングは3000年以上の歴史を持つスポーツで、古代ギリシャでは安全な格闘技として多くの市民も楽しんでいたそうです。あの哲学者プラトンも選手だったとか。

 その伝統を武器に、改革を約束して、多くのIOC(国際オリンピック委員会)の委員さんにプレゼンテーション(説明、紹介)したようです。その改革は、女性役員を増やす、女子の階級を増やす、ルールを分かりやすくする、といった内容です。

 また、吉田沙保里選手や伊調馨選手の活躍が見られるといいですね。

 (参考)日本レスリング協会の「世界のレスリングの歴史」

 http://www.japan-wrestling.org/special/nyumonn/history1.html

 (3)東京五輪招致の最後のプレゼンテーションで、心に残った招致演説は誰のどんな内容でしたか。

 トップバッターになった、パラリンピック代表の女子陸上選手はスポーツが被災地の夢や希望になったことを訴え、スポーツの持つ力を強調しました。

 また、フェンシングの選手はスポーツの持つ魅力を熱く語り、開催に向けてオールジャパンになって全力を傾けると語り、聴衆の心をひきつけました。

 また、女性ニュースキャスターは、流暢なフランス語で和の「おもてなし」について語り、日本古来の「わび」や「さび」(美意識の1つで質素で静かなものをさす)で聴衆にアピールをしました。最後は落とした財布が落とし主に戻ってくる事例を挙げ、東京の治安の良さ、安心で安全な街「東京」をアピールしました。

 まだ、他にもプレゼンテーションした方がいますので、調べてみましょう。

 (4)2020年、あなたはどんなことをしていると思いますか。自分の将来を考えるのと同時に東京五輪とどんな風に関わると思いますか。想像しながらまとめてみましょう。

 みなさんは、そのとき20歳前後でしょうか。

 五輪は国内の景気を回復させ、国民に元気と活力を与えてくれるという期待もあるようです。五輪効果で雇用が安定して就職氷河期から抜け出し、多くの若者がリッチな学生や社会人になっているのかもしれません。でも、東北の被災地が復興していなければ、真の成功とは言えないことも考えておきたいです。

 また、みなさんはオリンピックとどう関わるのでしょう。選手を目指している人もいるでしょう。観戦に行くかもしれません。あるいはボランティアなどいろいろな関わり方があるはずです。将来の自分を想像してみましょう。

 ●発展学習

 ○今回IOCの総会が開かれたブエノスアイレスはどんなところなのか、調べてみましょう。

 ○東京の1回前、2016年に開かれるリオデジャネイロ五輪から、新しくゴルフと7人制ラグビーが加わります。ところで7人制ラグビーとはどのような競技でしょうか。

 ○今回のIOCの総会のように、もしあなたが世界の人の前で、自分の住んでいる街や日本についてプレゼンテーションするとしたら、どんな魅力を訴えますか。考えてみましょう。

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