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「授業、まず家で」試行へ 動画見て予習→教室では応用 佐賀・武雄市が「反転授業」

慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科(元公立中学教員) 有馬 進一

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 「未来に備えるための学習」が、タブレットを活用して始まろうとしています。「反転授業」という言葉が示すように、これまでの授業のあり方に「コペルニクス的転換」が求められることになります。そうなれば、明治以来続いてきた、これまでの学校教育の姿が一変することになるかもしれません。
10年、20年先の未来を見据え、次世代に生きることになる子どもたちに必要とされるスキルや技能は、どのようなものでしょう。その学力はどのように育んだらよいのでしょう。未来に生きる子どもたちにとって、これは切実な問題です。今、まさに始まろうとしている「未来に備えるための学習」にスポットを当てて、考えてみましょう。

●学習のポイント

 この記事も参考に考えてみましょう。

 (1)「反転授業」とは、どのような授業なのでしょう。

 「教科書、ノート、筆記用具」は、明治以来、学校の授業に欠かせない必需品でした。タブレットが、この三点セットに代わって、授業の主役になろうとしているのです。教室の授業風景はどのように変化し、家庭学習はどのように変わるのでしょう。イラスト「反転授業のイメージ」を参考にして、まとめてみましょう。

 (2)反転授業の長所について、まとめてみましょう。

 タブレットのメリットが、大きく2つにまとめられていますが、1項目ずつ箇条書きにしてみましょう。この他にも思い浮かぶメリットがあると思います。お家の人の意見も聞いてみてはどうでしょう。何事もそうですが、前例のない初めてのことは、違った立場から多角的に見ることで、その全容が見えてくるものです。

 (3)反転授業の課題について、まとめてみましょう。

 一方、デメリットも考えられます。永年にわたり教育現場に身を置いた者としては、慎重にならざるを得ません。しかし、何にでも一長一短はあるものです。懸念されることを洗い出し、一つひとつ課題を克服していかなければ、現状を打破することはできません。

 「子どもたち」「保護者」「教師」を取り巻く課題が示されています。どのように克服していったらよいのでしょう。

(4)反転授業を取り入れた学習をしてみたいですか。

 日本の学校で行われてきた一斉授業のスタイルは、基礎的な知識や技能である「習得型の学力」を身につけるのに有効でした。しかし、近年、世界的なPISA調査によって、「思考力・判断力・表現力等」に課題があることがわってきました。この「活用型の学力」をどのように身につけるか。学校では限りある時間の中で、その両方を追いかける努力がなされてきました。しかし、「こちらが立てば、あちらが…」のジレンマから抜け出せていないのが現状です。

 その難問を解くカギになるかも知れないのが反転授業です。みなさんは、この反転授業を取り入れた学習をしてみたいですか。期待することや心配なことがあれば書いてみましょう。

 (参考)「未来に備えるための学習」山内祐平著
   東京大学大学院情報学環・学際情報学府山内研究室
   http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2013/04/post_445.html

●発展学習

 ICT(情報通信技術)の進歩により、この1・2年で「デジタル教科書」を導入する自治体も増えてきています。メリット・デメリット、賛成・反対の主張がなかなかかみ合わないところもあります。立場が異なれば判断にも違いが出てきます。いろいろな立場の人の考えを取材し、双方の主張を整理して、自分の考えをまとめてみましょう。

 (参考)『ほんとうにいいの?デジタル教科書』新井紀子著 岩波ブックレット
   電子書籍『10年後の教室 ICTで変わる学びの未来 』山内祐平編著
   日経パソコン デジタル新書
   「デジタル教科書の課題」中村伊知哉著  The Huffington Post Japan 
   http://www.huffingtonpost.jp/ichiya-nakamura/post_5675_b_3958913.html

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