新聞授業の可能性、110人が討論 先生のための新聞活用講座

パネルディスカッションに聞き入る参加者たち=東京・築地の朝日新聞東京本社 新5年生の研究授業「新聞を読もう」の様子を報告する菊池健一先生

 新年度から小学校の教科書に新聞を使う授業が数多く登場することに備え、「先生のための新聞活用講座」が2月19日、東京・築地の朝日新聞東京本社で開かれた。小・中・高校の先生ら約110人が参加し、朝日新聞社発行の先生向けガイド冊子「新聞授業」を手にして、新聞を教育に使う意味や具体的な使い方などを議論した。

 議論に先立ち、テレビ朝日系「報道ステーション」でコメンテーターを務める一色清・朝日新聞編集委員が「メディアが違えば、こんなに違う」のテーマで講演。経済部記者、週刊AERA編集長をへて、テレビの報道番組コメンテーター、ウェブマガジン編集長と、多彩なメディアに身を置いた経験をもとに各メディアの特性と長所や短所、新聞の役割などを解説した。

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 実践報告では、さいたま市立東宮下小学校の菊池健一教諭が、新しい国語の教科書に沿った新5年生の研究授業「新聞を読もう」の様子を映像で紹介。見出しや写真、キーワードに注目して書き手の意図の違いに気づかせる、記事の違いが視覚的にとらえやすいように掲示場所を分ける、マークの色を変えるなど、授業の進め方のポイントや指導計画で工夫した点を解説した。

 続くパネルディスカッションでは、NIE(教育に新聞を)実践のベテラン、聖心女子学院初等科の岸尾祐二教諭をコーディネーターに、菊池教諭と久保田聡子・川崎市立川崎中学校教諭、研究授業で使った教科書の編集責任者である飯田順子・光村図書出版第一編集部長兼小学校国語課長、一色編集委員の4人が、「新聞授業の可能性」をテーマに討論した。教科書に掲載してある記事の読み解きではなく、実際の新聞記事を「教材」に授業を組み立てる必要性や、生の新聞を使って子どもたちの視野を現実社会に広げていくことの重要さなどを確認した。

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