執筆記者と懇談、笑顔いっぱい
日本新聞協会「いっしょに読もう!新聞コンクール」表彰式

中村真理子朝日新聞記者と談笑する審査員特別賞の中林美月さん=横浜市中区の日本新聞博物館

 日本新聞協会の「第3回いっしょに読もう!新聞コンクール」の表彰式が15日、横浜市中区の日本新聞博物館であった。新聞記事を自分の視点で選び、家族や友だちの意見を聞いて深めた見方をつづって応募するもので、小・中・高校の各部門の最優秀賞3人と審査員特別賞1人に、博物館・NIE委員会委員長の飯田真也・朝日新聞常務取締役から賞状と記念の盾が贈られた。

 今回は2万5864編の応募があり、最優秀賞は新潟市立上所小6年手代木慶さん、長野県佐久市立中込中2年細谷夢子さん、兵庫県立武庫荘総合高2年山本千裕さん。審査員特別賞は和歌山市立宮前小6年の中林美月さん。影山清四郎審査委員長は「受賞作は着眼点がすばらしい。話し合いをして違った意見を聞いて読みを深める力があった。自分なりに想像をめぐらして優しいまなざしで読んでいる上、どうすべきかを提案している」と講評した。

 受賞者と受賞作品の記事を執筆した記者の4組それぞれの懇談では、たちまち会場の空気が和んだ。審査員特別賞の中林さんは、朝日新聞文化くらし報道部の中村真理子記者の連載記事「本屋さんの逆襲<1>」を取り上げた。ネットにおされ一日一軒のペースで閉店している書店業界の中で、個性派書店の奮闘を紹介した記事。

 懇談で中村記者は「この記事を書いていた時は大人の本が好きな人が読んでくれたらなあと思っていたのに、まさか小学生が読んでくれているとは」と率直な驚きを語った。夢は「本屋さんになること」という中林さんは「本屋さんは棚に本が並んでいて、自分で歩きまわって探すのが好き。本屋さんのことを好きな人はいっぱいいると思うので、お客さんのニーズに応えられるような本屋さんを作って、本屋さんのそれまでの苦労を知っていただけたらなあと思います」とういういしく話していた。大の本好きの2人は「恋愛小説が好き」「私も大好き」と笑顔を交わし合っていた。

 表彰式の後、4人は新聞博物館内の新聞製作工房で受賞記念の新聞づくりに挑戦。式での感想を記事にまとめたり、見出しを考えたりした。たちまち刷り上がった新聞を手にとって興奮気味だった。