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なぜ声変わりするの?

大阪市立昭和中学校・植田恭子

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 オードリー・ヘップバーン演じる下町の花売り娘イライザは、言語学者のヒギンズ教授から、発声練習をさせられます。これは上流階級の美しい英語を話せるようになるための訓練です。映画「マイ・フェア・レディ」の中でも重要な意味をもつシーンですね。

 情報を伝える際には、声に、言葉の意味だけでなく、送り手の気持ちが込められていることがわかるでしょう。単なる情報ではなく、心も伝えているといえます。声の高低も関係しますね。今回は「声」からDO科学していきましょう。

1 声が出る仕組みを文章で説明してみましょう。

 DO科学では、声が出る仕組みについて、わかりやすく図式化されていますね。文章などを「連続型テキスト」というのに対して、図・表・グラフなどは「非連続型テキスト」といわれます。「非連続型テキスト」の図を使いながら、「声の出る仕組み」という説明文を書いてみましょう。

 問いは「どうして声が出るのでしょうか」。書き出しの部分は「声変わり」のことなど、読者を意識して興味や関心をもってもらえるような内容がいいですね。ののちゃんと藤原先生のQ&Aを上手に活用しましょう。

 書きあげた説明文は、伝え合い、比べてみるといいですね。同じ情報をもとに書いても、それぞれに違いがあることがわかるでしょう。新聞記事も同じです。情報は「編集」されていること、どこを切り取るか、どのように切り取るかは、書き手の判断によるのですね。

2「低音化現象」について調べてみましょう。

 「低温化」ではありません。「低音化現象」ということばを聞いたことがありますか。服部光一さんが『子どもの声が低くなる!』(ちくま新書)で書いておられます。「だんご3兄弟」の大ヒットは子どもの声の低音化に秘密があるとか。

 「だんご3兄弟」という歌は知っていますか。タンゴのリズムと、音域が低く歌いやすいということですが、実際に歌って確認してみましょう。

 現在、子どもたちがどのような歌を歌っているのかを調べてみましょう。「だんご3兄弟」のように音域が低く歌いやすいものが多いのでしょうか。戦前の童謡についても調べ、比較してみましょう。音域だけでなく、歌詞の内容についても比べてみると、なにかが見えてくるかもしれません。

3 正しい発声の仕方について考えてみましょう。

 「書は人なり」と言われます。「声は人なり」とも言えますね。同じ言葉を伝える場合でも、声の高低によって、受ける印象は大きく違ってきますね。

 鴻上尚史『発声と身体のレッスン』(ちくま文庫)には、発声に必要な5つの要素など、表現力をアップするための具体的な技法が紹介されています。中村明『たのしい日本語学入門』(ちくま学芸文庫)には日本語の音声などについてわかりやすく書かれています。音声、発声などについての本を読んでみましょう。

 声はどこから出るのかを知っていると、「呼吸」の仕方も違ってきますね。呼吸のメカニズムについては『音楽家ならだれでも知っておきたい「呼吸」のこと』(バーバラ・コナブル、誠信書房)などの本もあります。

 「こえ」と「からだ」を自覚することは大切ですね。「腹式呼吸」を意識してみましょう。3カ月後のあなたの声はどう変わっているでしょうか。

4 のどの病気や予防法について調べてみましょう。

 芸能のニュースなどで、「歌手の方が声帯の病気でしばらく休業」というのは耳にしたことがある人もいるでしょう。のどの病気というと「声帯ポリープ」という病名をよく聞きますが、どのようなものなのでしょう。出来る原因、自覚症状、治療法などについて調べてみましょう。他にもどのような病気があるのでしょうか。

 これからの季節、暖房によって、のどが乾燥し、のどが痛くなることもありますね。のどの痛みがあるとき、どうすればよいのでしょう。乾燥を防ぐ方法やのどによい食べ物や飲み物について調べてみましょう。のどと声を守り、寒い冬を乗り切りましょう。

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