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ののちゃんのDO科学

 体感温度(たいかんおんど)はどう計(はか)るの?
 ★愛知県・久野佳奈代(くのかなよ)さん(58)からの質問★
 (朝日新聞社発行 2016年1月30日付be)


体感温度(たいかんおんど)とは<グラフィック・山田英利子>

 ■風(かぜ)や湿度(しつど)の影響(えいきょう)を計算(けいさん)するの

 ◇ ののちゃん ◇
 寒(さむ)い寒ーい。外(そと)は、すごい風(かぜ)だったよ。

 ◆ 藤原先生 ◆
 大変(たいへん)だったね。きょうは気温(きおん)も上(あ)がっていないし、そんなに強(つよ)い風に吹(ふ)かれたら「体感温度(たいかんおんど)」も低(ひく)かったね。

 ◇ のの ◇体感温度?

 ◆ 先生 ◆
 空気(くうき)そのものの温度である気温でなくて、その場(ば)にいる人(ひと)が感(かん)じる寒暖(かんだん)の目安(めやす)のことね。例(たと)えば、同(おな)じ気温10度(ど)でも風がない時(とき)と、強い風が吹いている時では、感じる寒さが全然(ぜんぜん)違(ちが)うでしょう?

 ◇ のの ◇うん、とっても寒かった。

 ◆ 先生 ◆
 それは、同じ気温でも、強い風だと同じ時間にののちゃんに当(あ)たる空気(くうき)の量(りょう)が増(ふ)えるから、空気が体(からだ)から奪(うば)う熱(ねつ)が増(ふ)えて寒く感じるのよ。無風(むふう)では体に当たる空気の量は少(すく)ないから、逃げる熱は少ないでしょ。日本(にほん)の気候(きこう)では、風速(ふうそく)が毎秒(まいびょう)1メートル増(ま)すごとに、体感温度は1度低くなると言(い)われているそうよ。

 ◇ のの ◇へぇ。

 ◆ 先生 ◆
 風速以外(いがい)にも、体に出入(でい)りする熱(ねつ)に影響(えいきょう)して体感温度を変(か)えている要素(ようそ)があるの。例えば、湿度(しつど)や日射量(にっしゃりょう)などもそう。どちらも増(ふ)えると、体感温度が上(あ)がって暖(あたた)かく感(かん)じるわね。それから季節(きせつ)の変化(へんか)も、その日(ひ)の温度の感じ方に影響するの。だから、専門家(せんもんか)がいろいろな計算式(けいさんしき)を考案(こうあん)しているけど、これという決定版(けっていばん)があるわけでないのね。

 ◇ のの ◇ 複雑(ふくざつ)だね

 ◆ 先生 ◆
 それに個人差(こじんさ)もあり、男女(だんじょ)や年齢(ねんれい)によって違(ちが)うという人もいるそうよ。それから室内(しつない)では壁(かべ)から受(う)ける熱量(ねつりょう)でも体感温度が変わってくるそうよ。

 ◇ のの ◇ 体感温度を教(おし)えてくれるところはないの?

 ◆ 先生 ◆
 日本の気象庁(きしょうちょう)は「厳密(げんみつ)には気象現象(きしょうげんしょう)ではない」として発表(はっぴょう)していないわ。民間(みんかん)の日本気象協会(にほんきしょうきょうかい)や気象情報会社(きしょうじょうほうがいしゃ)が提供(ていきょう)しているよ。日本気象協会はいくつかの要素(ようそ)を組(く)み合(あ)わせて「体感温度指数(しすう)」を計算(けいさん)して、寒(さむ)い方(ほう)の指数10から暑(あつ)い100までの数値(すうち)を、「過(す)ごしやすい! 快適(かいてき)な陽気(ようき)です」の「60」を中心(ちゅうしん)に5段階(だんかい)に分(わ)けて天気予報専門サイト「tenki.jp」で公開(こうかい)しているよ。服装(ふくそう)や冷暖房(れいだんぼう)の参考(さんこう)にしてもらいやすいよう、分(わ)かりやすい表現(ひょうげん)を心(こころ)がけているんだって。

 ◇ のの ◇ 便利(べんり)だね。

 ◆ 先生 ◆
 そうね。でも便利だけではなくて、強い風が原因(げんいん)で体感温度が低くなる登山(とざん)に軽装(けいそう)で出(で)かけ遭難(そうなん)したり、夏(なつ)に部屋を締(し)め切(き)ったままで熱中症(ねっちゅうしょう)で亡(な)くなったりする人もいるから、大事(だいじ)なことなのよ。

 ◇ のの ◇ 本当(ほんとう)だ。

 ◆ 先生 ◆
 だから熱中症対策(たいさく)に、環境省(かんきょうしょう)は「暑さ指数」を例年(れいねん)5~10月(がつ)に発表しているわ。これは湿度、気温、日射などを考慮(こうりょ)した体感温度の一(ひと)つでもある湿球黒球温度(しっきゅうこっきゅうおんど)に基(もと)づいているんですって。

 (取材協力=日本気象協会コンシューマ事業課の岡村智明さん、構成=奥村輝)

        ◇

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