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ののちゃんのDO科学

 お年寄り、なぜ聞こえにくく? ★学習のポイント★
 工学院大学・武蔵野大学 非常勤講師・高城英子
 (朝日新聞社発行 2016年9月10日付be掲載)


 ふだん何げなく聞いている音。みなさんは音を聞く仕組みに2種類あることを知っていますか。「聞こえる仕組み」を利用した新しい補聴器や動物たちの耳についても勉強してみましょう。

 ◎学習のポイント◎

 耳の鼓膜で空気の振動をキャッチし、聴神経を通して脳に伝えるのが、一般的な人間の「聞く」仕組みです。それとは別に音源の振動を直接、あごや頭の骨で受け取り、内耳に伝えることで音をキャッチする仕組みがあります。それを「骨振動」いいます。自分の声を録音して聞くと、「今まで自分で聞いていた音と違う」と感じた人はいませんか。これは、鼓膜を通して聞いた「自分の声」と、声帯の振動を頭の骨で直接受けた「骨振動」として聞いた「自分の声」が重なるためです。簡単に骨振動の音を聞くことができるのは、下あごを動かして、上下の歯を打ち合わせると、その振動の音を聞くことができます。

(1)ベートーベンは骨振動を使って音を感じたの?
 難聴で苦しんだ作曲家ベートーベンは骨振動を使って、音をキャッチしていたと言われます。彼は、口にくわえたタクトをピアノに接触させて、歯を通して振動を感じていたという伝説が残っています。

(2)骨振動に注目、補聴器として進む活用
 今、この骨振動が再び注目を集めています。外部の騒音に妨害されずに、音を聞き取ることができるからです。今、様々な新しい補聴器が開発されています。「骨伝導補聴器」は常に周囲の音に気を配る必要のある消防士などに、着実に情報を伝える通信手段として活用されています。空気伝導による音響機器よりも骨伝導を活用した方が疲労が少ないとされ、老化による聴力低下を補う効果も期待されています。

(3)動物の耳はどこにある
 他の動物の耳はどこにあるのでしょうか。体表面に耳殻(外に張り出て飛び出している部分。外耳の一部)を持っているのは哺乳類の特徴です。両生類のカエルの"鼓膜"は種類によっても違いますが。目の後ろあたりに見つけることができます。小鳥の目の後ろをふっと吹いてみると"耳のあな"があいているのが分かります。頭に羽毛のないダチョウやコンドルの目の後ろを動物園などで観察してみましょう

(4)動物によって異なる音をキャッチする方法
 昆虫や魚はどうやって音をキャッチしているのでしょう。哺乳類であっても水の中で暮らし、かなり深くまで潜るクジラは、水圧の影響を受けないように聴覚器官は体内にあり、下あごの骨で水の振動を捉えています。

<参考>
滝川洋二編「発展コラム式中学理科の教科書(物理・化学)」(講談社ブルーバックス)
一般社団法人「日本補聴器工業会」 http://www.hochouki.com/

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