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ののちゃんのDO科学

 PM(ピーエム)2.5はどう予測(よそく)するの?
 ★佐賀県・寺裏咲希(てらうらさき)さん(小2)からの質問★
 (朝日新聞社発行 2017年1月28日付be掲載)


PM2.5はこうやって予測(よそく)する

 ■気象(きしょう)と発生源(はっせいげん)のデータから計算(けいさん)

 ◇ ののちゃん ◇
 春(はる)が近付(ちかづ)くとPM2・5ってよく聞(き)くようになるね。

 ◆ 藤原先生 ◆
 空気(くうき)の中(なか)にある小(ちい)さな物質(ぶっしつ)「微粒子(びりゅうし)」の一(ひと)つね。「2・5」は大(おお)きさで、直径(ちょっけい)が2・5マイクロメートル以下、だいたい髪(かみ)の毛(け)の太(ふと)さの、30分(ぶん)の1より小さい物質を指(さ)すのよ。自動車(じどうしゃ)の排(はい)ガスや火山(かざん)などから出(で)たり、工場(こうじょう)などが出す汚染(おせん)物質が化学反応(かがくはんのう)したりしてできるの。

 ◇ のの ◇ 天気(てんき)みたいに予報(よほう)も出(だ)しているみたい。

 ◆ 先生 ◆
 PM2・5はとても小さくて、肺(はい)の奥(おく)まで入(はい)りやすいと言(い)われているの。空気の中にいっぱいあるときは、お年寄(としよ)りや子(こ)ども、それにぜんそくみたいに呼吸器(こきゅうき)の病気(びょうき)がある人(ひと)は注意(ちゅうい)する必要(ひつよう)があるのよ。

 ◇ のの ◇ だから予報で気をつけてもらうんだね。どうやって作(つく)るの?

 ◆ 先生 ◆
 天気に関(かん)する情報(じょうほう)を出している日本気象協会(にほんきしょうきょうかい)だと、コンピューターで「モデル」という特別(とくべつ)な計算方法(けいさんほうほう)を使(つか)って予報を作るの。大きく二(ふた)つの分析(ぶんせき)をして、組(く)み合(あ)わせるのよ。まず、自動車や工場が出す汚染物質の発生場所(はっせいばしょ)や量(りょう)を調(しら)べている、国内外(こくないがい)の研究機関(けんきゅうきかん)からデータをもらって、PM2・5の「材料(ざいりょう)」がどのくらいあるか調べるの。

 ◇ のの ◇ もう一つは?

 ◆ 先生 ◆
 風向(かざむ)きや雨(あめ)、日射(にっしゃ)などの気象条件(じょうけん)の分析ね。これは気象庁(ちょう)からデータをもらうのよ。風(かぜ)が強(つよ)ければ、PM2・5を遠(とお)くまで運(はこ)ぶし、雨が降(ふ)れば、PM2・5が遠くに届(とど)く前(まえ)に洗(あら)い流(なが)されてしまうこともあるわ。それに、汚染物質は太陽(たいよう)の光(ひかり)が当たることで、PM2・5に変化(へんか)するから、日射も大事(だいじ)なの。たとえるなら、PM2・5の作り方(かた)と届け方を分析するイメージね。

 ◇ のの ◇ あ、材料がどのくらいあるかはさっき分(わ)かったよね。

 ◆ 先生 ◆
 そう。二つの分析を組み合わせることで、汚染物質がどこでPM2・5に変(か)わりそうかとか、できたPM2・5がどの辺(へん)まで届きそうかとか、予報が出来(でき)るってわけ。今(いま)は大体(だいたい)都道府県(とどうふけん)くらいの広(ひろ)さで、2日先までの予報を出しているんだって。

 ◇ のの ◇ 今PM2・5がどのくらいかは分からないの?

 ◆ 先生 ◆
 大気(たいき)汚染対策(たいさく)を担当(たんとう)する役所(やくしょ)の環境省(かんきょうしょう)が全国約(ぜんこくやく)1千(せん)カ所(しょ)に観測装置(かんそくそうち)を置(お)いて、実際(じっさい)にどのくらいのPM2・5があるのか1時間(じかん)おきに調べているわ。予報と組み合わせて使(つか)うことで、PM2・5が心配(しんぱい)な人が対策をとるのに役立(やくだ)ててもらえるようにもなっているの。

 ◇ のの ◇ どんな対策があるの?

 ◆ 先生 ◆
 PM2・5の濃度(のうど)が高(たか)いときは、外出(がいしゅつ)をひかえたり、マスクをしたりすることがオススメ。ただ、2000年(ねん)ごろと比(くら)べて、現在(げんざい)のPM2・5の濃度は下(さ)がっているの。心配(しんぱい)しすぎないでね。

 (取材協力=日本気象協会の佐々木寛介さん、宮由可子さん、環境省の船越吾朗さん、構成=小坪遊)

        ◇

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