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ののちゃんのDO科学

 メガホンでなぜ声(こえ)が大(おお)きく?
 ★福岡県・藤田朋志(ふじたともし)さん(小2)ほかからの質問★
 (朝日新聞社発行 2017年3月4日付be掲載)


メガホンのしくみ<グラフィック・佐藤慧祐>

 ■筒(つつ)で声の広(ひろ)がりを防(ふせ)ぐのよ

 ◇ ののちゃん ◇
 お兄(にい)ちゃんの野球(やきゅう)の試合(しあい)で、応援(おうえん)に行(い)ってきたよ。

 ◆ 藤原先生 ◆
 楽(たの)しそうね。お兄ちゃんも喜(よろこ)んだでしょう。

 ◇ のの ◇
 メガホンで声援(せいえん)を送(おく)ったら、グラウンドでも聞(き)こえたって。普通(ふつう)の声(こえ)は届(とど)かないのに、声が大(おお)きくなるなんて不思議(ふしぎ)だね。

 ◆ 先生 ◆
 メガホンの筒(つつ)は、実際(じっさい)に声そのものを大きくしているわけじゃないのよ。

 ◇ のの ◇ えっ。どういうことなの。

 ◆ 先生 ◆
 メガホンの仕組(しく)みを考(かんが)える前(まえ)に、そもそも声ってどこから出(で)ているかわかるかしら。

 ◇ のの ◇ 口(くち)だよ。

 ◆ 先生 ◆
 そうね。細(こま)かく言(い)うと、のどにある声帯(せいたい)という部分(ぶぶん)が振動(しんどう)するからなの。

 ◇ のの ◇
 あーって言いながら、首(くび)の真(ま)ん中(なか)をさわると震(ふる)えているね。

 ◆ 先生 ◆
 声帯の振動が波(なみ)のように空気(くうき)を次々(つぎつぎ)と震わせて、声は伝(つた)わっていくの。何(なに)も使(つか)わない場合(ばあい)、声の波は口から出たらすぐに、あちこちに広(ひろ)がって弱(よわ)まるの。

 ◇ のの ◇ メガホンでどう変(か)わるの。

 ◆ 先生 ◆
 口にぴったり付(つ)けると、声の出口(でぐち)はメガホンの先(さき)になるわね。元(もと)が同(おな)じ大きさの声でも、声の波が広がるのを抑(おさ)えられて、メガホンが向(む)いている方(ほう)でよく聞こえるの。横(よこ)や後(うし)ろだと、逆(ぎゃく)に聞こえにくいこともあるわ。

 ◇ のの ◇ 口から離(はな)れたところに大きな口ができるみたいだね。

 ◆ 先生 ◆
 そう。面積(めんせき)の大きな口の方が声を大きく伝えられるの。手(て)のひらサイズのうちわよりも大きなうちわの方が、同じ力でも強(つよ)い風(かぜ)を起(お)こせるようなものね。持(も)ち手(て)のくびれもポイントで、空気は狭(せま)いところだと圧力(あつりょく)が高(たか)まって、広くて圧力が低(ひく)い方(ほう)に流(なが)れていくの。声の波も滑(なめ)らかに筒の中を通(とお)るから、声が効率(こうりつ)よく伝わって大きく聞こえるのよ。

 ◇ のの ◇
 先生が朝礼(ちょうれい)で使(つか)うメガホンは、真ん中が突(つ)き出ているよ。

 ◆ 先生 ◆
 よく見ているわね。メガホンの先を大きくするには、筒を長(なが)くしないといけないけど、あまりに長いと持ちにくい。使いやすくするために、筒を折(お)り返(かえ)しているのよ。さらに、声を実際に大きくするマイクやアンプといった機械(きかい)も付(つ)いていて、より大きな声が遠(とお)くまで届くの。機械式(しき)メガホンは1950年代(ねんだい)に開発(かいはつ)されたけど、基本的(きほんてき)な作(つく)りは今(いま)もほとんど変(か)わっていないのよ。

 ◇ のの ◇ へえ。年(とし)が経(た)っても変わらないなんてすごいね。

 ◆ 先生 ◆
 折り返しの構造(こうぞう)は、他(ほか)にも使われているわ。野球の試合では、他にどんな応援があったかしら。

 ◇ のの ◇ 吹奏楽部(すいそうがくぶ)の演奏(えんそう)かな。

 ◆ 先生 ◆
 そう。トランペットやサクソフォンといった管楽器(かんがっき)は、息(いき)を吹(ふ)くところから音(おと)の出口までの長い筒を曲(ま)げている。音をしっかりと伝える工夫(くふう)がされているのよ。

 (取材協力=TOA経営企画本部広報室、構成=野中良祐)

        ◇

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