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 温水洗浄便座(おんすいせんじょうべんざ)の湯(ゆ)、どうつくる?
 ★東京都・田中英一(たなかえいいち)さん(91)からの質問★
            (朝日新聞社発行 2017年4月8日付be掲載)


温水洗浄便座(おんすいせんじょうべんざ)の仕組(しく)みの違(ちが)い

 ■水道水(すいどうすい)をヒーターで温(あたた)めるの

 ◇ ののちゃん ◇
 おうちのトイレが新(あたら)しくなったわ。座(すわ)ったら温(あたた)かくて、お尻(しり)をお湯(ゆ)で洗(あら)ってくれるの。

 ◆ 藤原先生 ◆
 温水洗浄便座(おんすいせんじょうべんざ)ね。国(くに)の調査(ちょうさ)では、20年前(ねんまえ)は2人以上(いじょう)の家庭(かてい)の30%(パーセント)にしかなかったのに、去年(きょねん)は80%を超(こ)えて、パソコンよりも普及(ふきゅう)しているそうよ。今(いま)は飛行機(ひこうき)や新幹線(しんかんせん)にも付(つ)いているわね。

 ◇ のの ◇
 でも、どこでお湯をつくっているのかしら。温かい便座の中(なか)で、お水(みず)を温めているのかな。

 ◆ 先生 ◆
 便座を温めるヒーターとは別(べつ)に、便座の後(うし)ろ側(がわ)にもヒーターがあるのよ。壁(かべ)から出(で)た水道管(すいどうかん)は途中(とちゅう)で分(わ)かれ、片方(かたほう)は便器(べんき)を洗う水になるけど、もう一(ひと)つは便座の後ろ側につながっているわ。この中のヒーターで水道水(すい)を温めてお湯にして、お尻を洗う時(とき)にノズルから噴(ふ)き出(だ)すの。使(つか)ったお湯が跳(は)ね返(かえ)って当(あ)たらないように、ノズルの角度(かくど)も工夫(くふう)されているわ。温め方は「貯湯式(ちょとうしき)」と「瞬間(しゅんかん)式」の2種類(しゅるい)があるの。

 ◇ のの ◇ ふーん、どう違(ちが)うの。

 ◆ 先生 ◆
 貯湯式はタンクに内蔵(ないぞう)されたヒーターで水を事前(じぜん)に温め、お湯の状態(じょうたい)でためておくの。瞬間式はその名(な)の通(とお)り、使う度(たび)に水をセラミックヒーターで瞬時(しゅんじ)に温めてお湯にするのよ。貯湯式だとタンクの中のお湯がなくなると水になってしまうけど、瞬間式はその心配(しんぱい)がないわね。あと瞬間式はお湯をためるタンクがないのでコンパクトね。

 ◇ のの ◇ 瞬時に温めるってすごい。でも電気(でんき)をいっぱい使いそうね。

 ◆ 先生 ◆
 そうね。瞬間式はお湯を瞬時に温める時に大(おお)きな電力(でんりょく)を使うわね。でも貯湯式もタンクの中のお湯が冷(さ)めないようにする電力が必要(ひつよう)になるのよ。瞬間式の方が電気を使う量(りょう)は少(すく)なくて、年間(ねんかん)で貯湯式の40%ぐらいという試算(しさん)もあるわね。

 ◇ のの ◇ 出るお湯の量は違うの。

 ◆ 先生 ◆
 瞬間式は、瞬時に温められる水の量が限られてしまうわね。その分(ぶん)、貯湯式に比べると使えるお湯の量が少なくなるので、お尻への当たり心地(ごこち)が物足(ものた)りないと感(かん)じる人もいたそうよ。でも1秒間(びょうかん)に70回(かい)の速(はや)さで水玉状(みずたまじょう)のお湯を噴き出すなど少ない湯量でもきちんと洗える技術(ぎじゅつ)の開発(かいはつ)が進(すす)んだわ。こうした様々(さまざま)な技術の進歩(しんぽ)で、使う電気の量も10年前と比べると3割(わり)減ったそうよ。

 ◇ のの ◇ すごいのね。快適(かいてき)に使い続(つづ)けるにはどうしたらいいのかしら。

 ◆ 先生 ◆ 快適だからといって洗いすぎには注意(ちゅうい)してね。洗う時間(じかん)は10~20秒が目安(めやす)よ。あまり長(なが)く座り続けると、低温(ていおん)やけどの心配もあるわね。あと電気製品(せいひん)なので故障(こしょう)したまま使い続けると、火災(かさい)などにつながるおそれがあるわ。水漏(も)れや便座のひび、便座が異常(いじょう)に熱(あつ)い時などは、買(か)ったお店(みせ)などに連絡(れんらく)してね。定期的(ていきてき)な点検(てんけん)と、10年以上使っている場合(ばあい)は買い替(か)えの検討(けんとう)も必要よ。

 (取材協力=TOTO広報部の桑原由典さん、日本レストルーム工業会、構成=川村剛志)

        ◇

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