朝日新聞社 NIE - 教育に新聞を -朝日新聞社 NIE -教育に新聞を-
朝日新聞社 NIE -教育に新聞を-

 印刷印刷  l  記事  l  学習のポイント  l  ワークシート(PDF) l  ののちゃんのDO科学トップへ  




ののちゃんのDO科学

 保存食品(ほぞんしょくひん)はどうやってつくる?
 ★広島県・小川亜衣子(おがわあいこ)さん(38)からの質問★
           (朝日新聞社発行 2017年9月2日付be掲載)


保存食(ほぞんしょく)いろいろ

 ■凍結(とうけつ)・真空(しんくう)や熱風(ねっぷう)で乾燥(かんそう)させるの

 ◇ ののちゃん ◇
 町内会(ちょうないかい)の防災訓練(ぼうさいくんれん)で食(た)べた保存食(ほぞんしょく)、水(みず)を入れたらご飯(はん)ができたの。びっくりしちゃった。

 ◆ 藤原先生 ◆
 アルファ化(か)米(まい)かな。

 ◇ のの ◇
 そうそう、そんな名前(なまえ)だった。どうやってつくっているの。

 ◆ 先生 ◆
 炊(た)きあげたご飯に、熱風(ねっぷう)をあてて乾燥(かんそう)させてあるの。15度(ど)の水で60分(ぷん)、お湯(ゆ)なら15分(ふん)で、もとのご飯に戻(もど)るそうよ。

 ◇ のの ◇
 へえー。意外(いがい)と簡単(かんたん)な仕組(しく)みなんだ。でも、なぜ「アルファ化米」っていうの?

 ◆ 先生 ◆
 お米(こめ)の中(なか)のデンプンは、炊くと「アルファ化」して、消化(しょうか)がしやすくなるの。これを熱風で急速(きゅうそく)乾燥させると、消化しやすい状態(じょうたい)のまま、保存可能(ほぞんかのう)になるんだって。

 ◇ のの ◇ だから水で戻せるんだ。

 ◆ 先生 ◆
 そうね。もともと、煮炊(にた)きせずにご飯をつくりたいという旧日本軍(きゅうにほんぐん)の求(もと)めに応(おう)じて開発(かいはつ)されたの。戦後(せんご)は登山(とざん)に持(も)って行(い)ったり、南極観測隊(なんきょくかんそくたい)が利用(りよう)したりしていたけど、1995年(ねん)の阪神大震災(はんしんだいしんさい)をきっかけに、災害時(さいがいじ)の保存食としても注目(ちゅうもく)されるようになったんだって。

 ◇ のの ◇
 なるほどー。あっ、そういえば、訓練のときに出(で)てきたおみそ汁(しる)もおいしかった。乾燥したスポンジみたいな固(かた)まりにお湯をかけたら、野菜(やさい)でいっぱいになったよ。

 ◆ 先生 ◆
 フリーズドライね。食品(しょくひん)を凍結(とうけつ)したあと、真空(しんくう)の状態にして乾燥させるの。名前(なまえ)の通(とお)りフリーズ(凍結)・ドライ(乾燥)ね。こちらは100年以上前(いじょうまえ)から開発(かいはつ)が始(はじ)まり、最初(さいしょ)は血液(けつえき)の成分(せいぶん)を乾燥させるなど、医療(いりょう)の分野(ぶんや)で使(つか)われたの。食品への応用(おうよう)はそのあとから。最近(さいきん)は、色々(いろいろ)な商品(しょうひん)がでているわね。

 ◇ のの ◇ そういえば、コンビニやスーパーで、みたことあるよ。

 ◆ 先生 ◆
 みそ汁やスープのほか、カレーやシチュー、パスタや雑炊(ぞうすい)、親子丼(おやこどん)の具(ぐ)とかもあるわ。非常食用(ひじょうしょくよう)に5年以上保存できたり、水で戻せたりするものもでているわね。非常用の保存食品という意味(いみ)では、缶詰(かんづめ)や乾(かん)パンもあげとかないとね。最近は、カレーなどのレトルト食品やパック入(い)りご飯でも、保存期間(きかん)が5年のものもあるよ。

 ◇ のの ◇ お家(うち)では、どのくらい蓄(たくわ)えておくのがいいのかな。

 ◆ 先生 ◆
 大規模(だいきぼ)な災害(さいがい)などに備(そな)えるには、最低(さいてい)でも3日(みっか)分、できれば1週間(しゅうかん)分の備蓄(びちく)をといわれているわ。4人(にん)家族(かぞく)なら3日で36食分ね。

 ◇ のの ◇ 結構(けっこう)、多(おお)いなあ。

 ◆ 先生 ◆
 ふだん使っている、保存期間が6カ月(げつ)~1年ぐらいの食品も含めて、備蓄だと考(かんが)えると、準備(じゅんび)しやすいわよ。賞味期限(しょうみきげん)まで「1年以上」「半年(はんとし)以上」「3カ月以上」のような区分(くわ)けをし、時折(ときおり)、点検(てんけん)して移動(いどう)させれば、期限切(ぎ)れで無駄(むだ)にしなくてすむようになるわよ。

 (取材協力=アサヒグループ食品アマノ事業本部・筒井啓介さん、
       尾西食品営業企画部・栗山崇生さんほか、
       構成=田中郁也)

        ◇

  NIE教育に新聞を
  www.asahi.com/edu/nie

★ NIEとは ★

 「Newspaper in Education(教育に新聞を)」の頭文字をとった略称のことです。
【→つづきを読む】


★ 新着ニュース(随時更新)★

NIE事務局から


★ 新聞授業実践ワークブック ★
  改訂版を発行 new

新聞授業ガイドブック 改訂版

朝日新聞社ではNIEの実践に向け、授業ですぐに使えるワークシートを盛り込んだ「新聞授業実践ワークブック改訂版」を発行しました。解説編の「新聞授業ガイドブック」とともにご希望の学校に無料で提供しています。【→詳しくはこちら】


★ 新聞出前授業 ★

新聞出前授業


天声人語 書き写しノート


語彙・読解力検定


朝日新聞デジタル



リンク一覧


★ NIEとは ★

 学校などの教育現場で新聞を教材として活用し、児童・生徒たちの学力とモノを考える力の向上を図るための活動です。歴史的にみると、1930年代にアメリカで始まり、世界各国に広がっています。日本では1985年の新聞大会で提唱されました。89年から、一定期間学校に新聞が無料で提供される「NIE実践指定校」制度がスタートし、その後少しずつ規模を拡大して現在にいたります。