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 氷山(ひょうざん)と流氷(りゅうひょう)は何(なに)が違(ちが)うの?
 ★奈良県・浜田禎之(はまださだゆき)さん(75)からの質問★
           (朝日新聞社発行 2017年10月14日付be掲載)


流氷(りゅうひょう)と氷山(ひょうざん)の違(ちが)い

 ■氷(こおり)のもとが陸(りく)の雪(ゆき)か海水(かいすい)かの差(さ)よ

 ◇ ののちゃん ◇
 今年(ことし)の夏(なつ)、南極(なんきょく)から、とても大(おお)きな氷(こおり)が分(わ)かれて「氷山(ひょうざん)」になって漂流(ひょうりゅう)したっていうニュースを読(よ)んだよ。

 ◆ 藤原先生 ◆
 分離(ぶんり)された氷は、過去最大級(かこさいだいきゅう)の氷山となったの。面積(めんせき)は三重県(みえけん)と同(おな)じくらいだったそうよ。

 ◇ のの ◇
 氷山て、海(うみ)に浮(う)いている氷だよね。「流氷(りゅうひょう)」っていう言葉(ことば)も聞(き)くけど、何(なに)が違(ちが)うの?

 ◆ 先生 ◆
 まず、氷山の説明(せつめい)をするわね。氷山はもともとは、陸地(りくち)に降(ふ)り積(つ)もった雪(ゆき)が万年雪(まんねんゆき)となって厚(あつ)い氷になったものなの。

 ◇ のの ◇
 氷山のもとは、海じゃなくて陸に降った雪なんだ。

 ◆ 先生 ◆
 ヨーロッパやカナダの寒(さむ)いところや北極(ほっきょく)、南極に、そうした氷があるわ。氷はゆっくりと低(ひく)い所(ところ)へ向(む)かって流(なが)れて、川(かわ)のように見(み)えるのよ。それを氷河(ひょうが)というの。北極圏(けん)のグリーンランドと南極は、とても広(ひろ)い地域(ちいき)を厚い氷の塊(かたまり)がおおっているわね。これは「氷床(ひょうしょう)」と呼(よ)ばれるわ。氷床と氷河は、長(なが)い時間(じかん)をかけて海に向かって押(お)し出(だ)されていくの。海岸線(かいがんせん)の先(さき)に張(は)り出た氷は、いずれ分離して海の中(なか)へ流れ出るわ。それが氷山よ。

 ◇ のの ◇
 へー。

 ◆ 先生 ◆
 海面(かいめん)から5メートル以上(いじょう)の高(たか)さがあるものが氷山で、それよりも小さいと「氷山片(へん)」と言うわ。

 ◇ のの ◇
 流氷は?

 ◆ 先生 ◆
 流氷は、基本的(きほんてき)には「海氷(かいひょう)」のことをさすの。海氷は、海の水(みず)がこおってできた氷よ。

 ◇ のの ◇
 もとは、海の水なんだね。

 ◆ 先生 ◆
 氷山は日本(にほん)の周辺(しゅうへん)の海にはないけれど、海氷は1月(がつ)ごろになると北海道(ほっかいどう)の沿岸(えんがん)にやってくるわ。海水は塩分(えんぶん)が高いほどこおる温度(おんど)は低(ひく)くなるの。北海道北側(きたがわ)のオホーツク海はマイナス1・8度(ど)でこおるそうよ。

 ◇ のの ◇
 氷の塊があると危(あぶ)なそう。

 ◆ 先生 ◆
 そうよ。海面上(じょう)に出ている部分(ぶぶん)は1割(わり)くらい。海面下(か)の部分が9割。気象庁(きしょうちょう)は安全(あんぜん)のために海氷の観測(かんそく)をしているの。通常(つうじょう)は海氷という言葉を使(つか)うけれど、沿岸に流れてきたときは流氷と言うらしいの。その冬(ふゆ)に初(はじ)めて気象台(だい)から見(み)えたとき「流氷初日(しょにち)」と言うわ。なぜそういう使(つか)い分けになったのか、はっきりしないらしいけれどね。

 ◇ のの ◇
 氷山もある海では、海氷と見分(みわ)けがつかないこともありそう。

 ◆ 先生 ◆
 そうよね。氷山の研究者(けんきゅうしゃ)は、氷山を流氷とは呼ばないそうだけれど、どうやってできた氷かこだわらずに言う場合(ばあい)は、一般的(いっぱんてき)に流氷という言い方(かた)をすることもあるわ。

 ◇ のの ◇
 地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の影響(えいきょう)は?

 ◆ 先生 ◆
 南極もグリーンランドも、氷床、氷河が海へ流れる速度(そくど)が速くなっているらしいわ。氷山が増(ふ)えている、と言えるわ。温暖化の影響は出てきているようね。

(取材協力=気象庁海洋気象情報室の岡田良平さん、北海道大学低温科学研究所の杉山慎教授、構成=神田明美)

        ◇

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