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しま模様の歯磨き、どう作る?

岡山県・秦悠己(はだゆうき)さん(中1)からの質問(朝日新聞社発行 2013年1月12日付be)

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 ●3色(しょく)を8つに分(わ)けて詰(つ)めているの

 ◇ののちゃん ごはんを食べたから、歯(は)を磨(みが)かなくちゃ。

 ◆藤原先生 あら、えらいわね。

 ◇のの この歯磨き、白、青、赤の3色のしま模様(もよう)だけど、どうしてこんなにきれいに出てくるのかな?

 ◆先生 まず3色の歯磨き剤(ざい)を別々(べつべつ)の釜(かま)で練(ね)り上げるの。それを、きれいなしま模様に見せるため、3色それぞれが対称(たいしょう)に配置(はいち)されるよう八つの部屋(へや)に分かれたノズルに色分けして入れ、それを専用(せんよう)の機械(きかい)で一気にチューブの中に注入(ちゅうにゅう)しているの。

 ◇のの 入れる途中で混(ま)ざらない?

 ◆先生 注入する速度(そくど)と圧力(あつりょく)を一定(いってい)に保(たも)つことで、3色が混ざらずに真っすぐチューブの中へと入るそうよ。速度や圧力が少しでも狂(くる)うとゆがんでしまうの。だから、細(こま)かな機械の調整(ちょうせい)が必要(ひつよう)なの。

 ◇のの チューブから押(お)し出すときにも混ざらないのは、なぜかな?

 ◆先生 チューブ内で動(うご)かないようにぎっしり入れているからよ。白70%、青15%、赤15%という割合(わりあい)で注入すると、どの角度(かくど)から見ても3色がきれいに見えるそうなの。

 ◇のの そう言えば、歯磨き剤って、いつごろから使(つか)われているの?

 ◆先生 日本で、広く使われるようになったのは江戸時代(えどじだい)からと言われているわ。房州砂(ぼうしゅうずな)という物(もの)を磨くときに使う砂(すな)とか、焼(や)き塩(しお)や貝殻(かいがら)の粉末(ふんまつ)などを使っていたそうよ。明治(めいじ)時代には炭酸(たんさん)カルシウムなどの研磨剤(けんまざい)を原料(げんりょう)とした粉(こな)歯磨きが使われるようになったの。現在(げんざい)の練(ね)り歯磨きが主流(しゅりゅう)となったのは戦後(せんご)のことね。

 ◇のの しま模様の歯磨きは、いつごろ登場(とうじょう)したのかな?

 ◆先生 日本で登場したのは30年ほど前なんだけど、はじめは青と白の2色だけだったんだって。その後、赤と白の2色が販売(はんばい)されたこともあったそうよ。

 ◇のの 紅白(こうはく)なんて縁起(えんぎ)よさそう。

 ◆先生 そうね。でも、当時(とうじ)は赤色の歯磨き剤に抵抗感(ていこうかん)があったみたい。人気が出なくて2年ほどで販売されなくなってしまったの。でもその後、白、青、赤の3色を発売(はつばい)したら一気に人気が出たそうよ。

 ◇のの へえ、なんでしま模様にしようと思ったんだろう。

 ◆先生 見た目のさわやかさもそうだけど、歯磨きが嫌(きら)いな子どもにも楽(たの)しく歯を磨いてほしいと思ったからみたい。

 ◇のの 色によって効果(こうか)は違(ちが)うの?

 ◆先生 成分(せいぶん)や効果は同じよ。食用にも使う着色料(ちゃくしょくりょう)で色をつけているだけだから、体に影響(えいきょう)はないし、歯に色がつくこともないわ。

 ◇のの 外国でも使われているの?

 ◆先生 世界(せかい)150カ国ほどで販売されているそうよ。基本(きほん)は白、青、赤だけど、海外では緑(みどり)や黄色が入ったものもあるそうね。

 (取材協力=グラクソ・スミスクライン広報部・中村和明さん、同マーケティング部・平野真太郎さん、日本歯磨工業会、構成=土肥修一)

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