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ノーベル賞をもらう方法は?

愛知県・鈴村華怜(すずむらかれん)さん(小4)からの質問(朝日新聞社発行 2013年1月26日付be)

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 ●賞(しょう)を目的(もくてき)にしないことが大事(だいじ)

 ◇ののちゃん 去年(きょねん)は京都大(きょうとだい)の山中伸弥(やまなかしんや)先生がノーベル賞(しょう)をもらったけど、どうしたら受賞者(じゅしょうしゃ)になれるの?

 ◆藤原先生 山中先生がとった医学生理学(いがくせいりがく)賞をはじめ、ノーベル賞の各(かく)受賞者がどうして選(えら)ばれたのか、その過程(かてい)は50年間非公開(ねんかんひこうかい)なのよ。その後(ご)も限(かぎ)られた研究者(けんきゅうしゃ)だけが、その資料(しりょう)を見せてもらえるの。

 ◇のの 秘密(ひみつ)なのかあ。

 ◆先生 でも候補者(こうほしゃ)の絞(しぼ)り方(かた)は分(わ)かっているわ。まず賞の選考機関(せんこうきかん)が、受賞にふさわしい人を推薦(すいせん)してくれるように世界中(せかいじゅう)の研究者や、過去(かこ)に受賞した人に推薦状(じょう)を出してもらうの。世界(せかい)で数千(すうせん)カ所(しょ)にもお願(ねが)いをして、日本にも候補者の推薦をしている人がいるの。推薦の締(し)め切(き)りは1月(がつ)。3月ごろから候補者の選定(せんてい)をはじめて、受賞者の決定(けってい)は10月よ。

 ◇のの 時間(じかん)をかけて選ぶんだね。

 ◆先生 最初(さいしょ)は受賞者本人(ほんにん)ではなく、賞にふさわしい分野(ぶんや)をいくつか決めて絞っていくんですって。その分野に詳(くわ)しい人の意見(いけん)を聞(き)いたりしていって、受賞者を最終的(さいしゅうてき)に決める会議(かいぎ)は発表当日(はっぴょうとうじつ)の朝(あさ)に開(ひら)かれるの。

 ◇のの 私(わたし)もノーベル賞とりたいな。とるには何(なに)をしたらいいの?

 ◆先生 たくさんの受賞者を見(み)てきた人によれば、大事(だいじ)なのは「ノーベル賞をとろうとは思(おも)わないこと」なんですって。一番大切(いちばんたいせつ)なことは好奇心(こうきしん)。ノーベル財団(ざいだん)の人に聞いてみても「おもしろいと感(かん)じること、知(し)りたいと思うことを大事にして、自分(じぶん)の力を信(しん)じて下(くだ)さい」って。

 ◇のの やっちゃいけないことは。

 ◆先生 どんなにすごい研究(けんきゅう)でも、自分で賞を下さいって立候補(りっこうほ)するのはダメなの。自分のことを「推薦して」って、頼(たの)んでまわることも逆効果(ぎゃくこうか)だと言(い)われているわ。

 ◇のの みんなが認(みと)めてくれないといけないんだね。

 ◆先生 他(ほか)の人は気(き)づかないようなことに気づくことも大事。2008年に化学(かがく)賞を受賞した下村脩(しもむらおさむ)さんは実験器具(じっけんきぐ)を片付(かたづ)けなかった翌日(よくじつ)や、たまたま流(なが)しに実験に使(つか)った液(えき)を捨(す)てたときに大事な発見(はっけん)をしたのよ。

 ◇のの 受賞した人は、子(こ)どもの頃(ころ)から勉強(べんきょう)ばかりしていたの?

 ◆先生 02年に物理(ぶつり)学賞を受賞した小柴昌俊(こしばまさとし)さんは子どもの頃は、いたずらをして喜(よろこ)んでいたそうよ。野依良治(のよりりょうじ)さん(01年化学賞)も学生時代(がくせいじだい)はマージャンを楽(たの)しんでたとか。益川敏英(ますかわとしひで)さん(08年物理学賞)は、英語(えいご)がとても苦手(にがて)なの。

 ◇のの よし、勉強も遊(あそ)びも、一生懸命頑張(いっしょうけんめいがんば)ろうっと!

 ◆先生 それから、いい先生に出会(であ)うことも大切なようよ。何人ものノーベル賞受賞者を育(そだ)てた先生だっているのよ。

 ◇のの じゃ、すぐ探(さが)さなきゃ。

 ◆先生 あら、私じゃダメなの!

 (取材協力=アーリング・ノルビー元スウェーデン王立科学アカデミー事務総長、ノーベル財団アニカ・ポンチキス広報担当マネジャー、構成=小坪遊)

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