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浮遊惑星って、どんな星?

千葉県・星野浩輝(ほしのひろき)さん(23)からの質問(朝日新聞社発行 2013年3月16日付be)

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 ●宇宙(うちゅう)をふらふらと漂(ただよ)う星(ほし)よ

 ◇ののちゃん 星空(ほしぞら)は眺(なが)めていてあきないよね。あの明るく光(ひか)ってみえる星々(ほしぼし)の周(まわ)りにも、地球(ちきゅう)みたいな星がくるくる回(まわ)っているのかな?

 ◆藤原先生 そうね。地球は太陽(たいよう)の周りを回っているからね。太陽みたいに自分で輝いている星のことを恒星というのよ。そして、地球と同じように、太陽の周りを回っている火星(かせい)や木星(もくせい)といった八つの星は、「惑星(わくせい)」というの。月(つき)の場合は、太陽じゃなくて、地球の周りを回っているから、「衛星(えいせい)」と呼んで区別(くべつ)をしているのよ。

 ◇のの わたしたちの太陽系以外にも、惑星を持つ恒星はあるのかな?

 ◆先生 ええ、あるわ。光り輝(かがや)く星に比べると、惑星は暗(くら)くて小(ちい)さいので見(み)つけるのが難(むずか)しかったけど、観測技術(かんそくぎじゅつ)が進(すす)んだおかげで、1990年代(ねんだい)から800個(こ)以上(いじょう)が見つかっているわ。大気(たいき)があるものや、岩石(がんせき)でできている地球のような星もあるそうよ。これらは「系外(けいがい)惑星」と言(い)って、世界(せかい)の研究者(けんきゅうしゃ)が探(さが)しているの。

 ◇のの どうやって見つけるの?

 ◆先生 恒星の手前(てまえ)を惑星が横切(よこぎ)るときに起きる明(あか)るさの変化(へんか)や、大(おお)きな惑星の影響(えいきょう)で起きる恒星のふらつきを調(しら)べるのよ。望遠鏡(ぼうえんきょう)で撮(と)った画像(がぞう)から見つかることもあるわ。

 ◇のの ふーん。でも惑星って、みんな恒星の周りを回っているの?

 ◆先生 それが、そうとも限(かぎ)らないの。行(い)く当(あ)てもなく宇宙(うちゅう)をぷかぷかと漂(ただよ)っている惑星もあるのよ。

 ◇のの ええ!

 ◆先生 「浮遊(ふゆう)惑星」と言って、日本(にほん)の研究チームが2011年に、木星ほどの大きさの浮遊惑星を10個見つけているの。どうして漂っているのか詳(くわ)しくはわからないけど、元々(もともと)は恒星の周りを回っていたのが、ほかの惑星の影響で、軌道(きどう)からはじき飛(と)ばされてしまったと考(かんが)えられているの。見つかる頻度(ひんど)などから、普通(ふつう)の惑星と同じくらいの数(かず)がありそう。わたしたちの銀河系(ぎんがけい)だけでも数千億(すうせんおく)個もあるかもしれないそうよ。

 ◇のの そんなにたくさん! でも恒星から光や熱(ねつ)を受(う)けられなかったら、生(い)き物(もの)は住(す)めないよね。

 ◆先生 うーん、どうかしら。例(たと)えば、地球の中心(ちゅうしん)は高温(こうおん)だよね。これは、岩石(がんせき)がぶつかり合って地球が生(う)まれた時(とき)に生(しょう)じた熱の残(のこ)りなの。同じように、浮遊惑星も中心に熱が残っているかも知れないでしょ。地球くらいの大きさで厚(あつ)い大気があれば、熱は保(たも)たれるから、表面(ひょうめん)はたとえ凍(こお)っていても、氷(こおり)の下(した)には液体(えきたい)の水があるかもしれないわ。

 ◇のの いつか見つかるかな。

 ◆先生 まだ木星ほどの大きさの浮遊惑星しか見つかっていないけど、米航空宇宙局(べいこうくううちゅうきょく)(NASA〈ナサ〉)が計画(けいかく)している新(あたら)しい宇宙望遠鏡が実現(じつげん)すれば、地球サイズのものも見つけられるかもしれないそうよ。楽(たの)しみだね。

 (取材協力=大阪大学・住貴宏准教授、構成=高山裕喜)

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