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オーロラはなぜ光る?

千葉県・伊藤美幸(いとうみゆき)さん(高3)からの質問(朝日新聞社発行 2013年6月15日付be)

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 ●太陽(たいよう)から来(き)た粒子(りゅうし)で輝(かがや)くの

 ◇ののちゃん 今年(ことし)はオーロラの当(あ)たり年(どし)なんだってね。見(み)に行(い)きたいなぁ。でも、年(とし)によって見え方(かた)が違うなんて、不思議(ふしぎ)だよね。

 ◆藤原先生 今年は、太陽(たいよう)の活動(かつどう)が活発(かっぱつ)になっているからよ。太陽の活動に合わせて、数年(すうねん)ごとに、オーロラが非常(ひじょう)によく見える年が来(く)るの。

 ◇のの えっ、オーロラは太陽と関係(かんけい)があるの?

 ◆先生 太陽から吹(ふ)いてくるものの中(なか)に、電気(でんき)を帯(お)びた粒子(りゅうし)があるの。それが地球(ちきゅう)の大気(たいき)に飛(と)び込(こ)んできて、地上(ちじょう)100〜500キロの高(たか)さで、大気中(たいきちゅう)にある原子(げんし)や分子(ぶんし)とぶつかって光(ひかり)が出(で)るのよ。それがオーロラの正体(しょうたい)なの。

 ◇のの あれ? でも、オーロラが出ている写真(しゃしん)を見ると、どれも夜(よる)だよ。夜は太陽と反対側(はんたいがわ)でしょ。

 ◆先生 太陽から来る粒子の多(おお)くは地球の磁力(じりょく)にはじかれてしまうのだけど、うまく入(はい)り込(こ)んだ粒子が地球の裏側(うらがわ)にたまって、それが、北極(ほっきょく)や南極(なんきょく)近(ちか)くの空(そら)に一気(いっき)に流(なが)れ込んで来(き)てオーロラになるのよ。宇宙(うちゅう)から見ると、北極や南極を取(と)り巻(ま)く天使(てんし)の輪(わ)っかのように見えるのよ。

 ◇のの それで寒(さむ)い国(くに)の夜でしか見られないんだね。

 ◆先生 でも、地球の磁気(じき)のどこから、どんなふうに粒子が入りこむのか。オーロラは有名(ゆうめい)な現象(げんしょう)だけど、わかっていないことが多いの。

 ◇のの 地球の磁力が弱(よわ)ければ、もっとオーロラが出たのかな。

 ◆先生 もし、太陽からやって来る粒子や宇宙線(うちゅうせん)が直接(ちょくせつ)地上まで届(とど)いたら、生(い)き物(もの)の遺伝子(いでんし)を傷(きず)つけてしまったでしょうね。地球の磁力は私(わたし)たちを守(まも)ってくれているのよ。オーロラが激(はげ)しく出る時(とき)は、地球の磁気が乱(みだ)れたり、地上の電波(でんぱ)にも不具合(ふぐあい)が出たりすることもあるのよ。

 ◇のの オーロラの、あのきれいな色(いろ)はどうしてできるのかな。

 ◆先生 緑色(みどりいろ)のものが多いけれど、他(ほか)の色もあるのよ。太陽から来た粒子が大気の酸素(さんそ)原子にぶつかると緑や赤(あか)に、窒素(ちっそ)分子にぶつかると青(あお)などに光(ひか)るの。ぶつかるものの種類(しゅるい)で色が変(か)わるのは、街(まち)にあるネオンサインと同(おな)じ理屈(りくつ)よ。

 ◇のの 地球だけにしかないの?

 ◆先生 木星(もくせい)や土星(どせい)などにも、オーロラがあることがわかっているわ。どれも磁力と大気がある星(ほし)ね。火星(かせい)にも大気はあるけど、磁力がないからオーロラはないのよ。

 ◇のの 地球にはどちらもあってラッキーだったね。

 ◆先生 オーロラを生(う)み出す地球の磁力と大気は、どちらも生き物にはなくてはならないもの。先生はオーロラを見ると、私たちが太陽と地球の絶妙(ぜつみょう)のバランスの中で生きているということを実感(じっかん)するわ。

 ◇のの ますます見に行きたくなっちゃった。

 (取材協力=上出洋介・りくべつ宇宙地球科学館長・名古屋大学名誉教授、構成=波多野陽)

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