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隕石はなぜ落ちてくる?

兵庫県・鈴木悠太(すずきゆうた)さん(小4)からの質問(朝日新聞社発行 2013年7月27日付be)

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 ●地球(ちきゅう)の軌道(きどう)とぶつかるからよ

 ◇ののちゃん 博物館(はくぶつかん)に行って隕石(いんせき)を見(み)てきたよ。宇宙飛行士(うちゅうひこうし)は宙にふわふわ浮(う)いていられるのに、隕石はどうして地球(ちきゅう)に落(お)ちちゃうの?

 ◆藤原先生 国際宇宙(こくさいうちゅう)ステーション(ISS)の映像(えいぞう)を見ると、宇宙飛行士は確かに浮いているよね。地球の周りにあるものは全て地球の重力で引(ひ)っぱられているから地球に落ちてきそうだけど、ISSの場合は、地球(ちきゅう)の周(まわ)りをぐるぐる回(まわ)っているから大丈夫なのよ。ISSの中では重力と遠心力(えんしんりょく)がつりあっているから落ちてこないのよ。

 ◇のの 遠心力って?

 ◆先生 車(くるま)で急(きゅう)カーブを曲がる時、中の人が外に投げ出されそうになるでしょう。これは遠心力がかかるからなの。ISSの中では、ぐるぐる回って外へと向かう遠心力が生まれ、その力が地球が引っ張る重力と同じ大きさで打ち消しあうので、ふわふわ浮いていられるのよ。

 ◇のの ISSは、どのくらいの速(はや)さで地球の周りを回っているの?

 ◆先生 約(やく)90分で地球の周りを1周(しゅう)するから、秒速(びょうそく)8キロくらいね。宇宙飛行士は、じっと止(と)まっているわけではなくて、ISSといっしょに地球の周りを動(うご)いているのよ。

 ◇のの 隕石も、地球の周りを回っているんじゃないの?

 ◆先生 隕石は地球じゃなくて、太陽の周りを回っているのよ。隕石のもとは、おもに火星(かせい)と木星(もくせい)の間(あいだ)にある「小惑星帯(しょうわくせいたい)」と呼ばれるところにある小さい天体(てんたい)なの。地球みたいに大きくなれず、小さいまま太陽の周りを回っているんだけど、なかにはその軌道が地球の軌道と交わっているものがあって、その交差点に地球と同時にやって来ると、地球にぶつかってしまうというわけなのよ。

 ◇のの そういえば今年2月、ロシアに隕石が落ちてきて大騒ぎになったよね。ロシアの隕石は落ちながらすごく明るく光っていた。そういえば彗星も時々夜空に現れるけど、あんなには明るくならないよね。

 ◆先生 彗星は「汚れた雪だるま」なんて言われていて、主に氷とチリでできているの。太陽に近づくと温(あたた)められてガスを出し、それが長(なが)い尾(お)となって光って見えるの。隕石のほうは、もっとずっと地球に近く、大気の中で光っているのよ。

 ◇のの 輝く場所が違うんだね。

 ◆先生 彗星の尾から出たチリが地球に落ちてきて大気圏(たいきけん)内で燃(も)えると、それが流星群(りゅうせいぐん)になると考えられているわね。

 ◇のの 流星って、チリなんだ。

 ◆先生 小さい砂(すな)つぶみたいなチリが、地球の大気とぶつかって少しずつとけてガスの雲となり、それが高温(こうおん)に加熱されて光っているの。流(なが)れ星はあっという間に燃え尽きてしまうから、見えなくなる前にお願い事をするというのも結構大変なわけね。

 (取材協力=東京大学・田近英一教授、構成=瀬川茂子)

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