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地球の海はどうできたの?

大阪府・木田康晴(きだやすはる)さん(中1)からの質問(朝日新聞社発行 2013年8月24日付be)

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 ●隕石(いんせき)が水(みず)を運(はこ)んで来(き)たのよ

 ◇ののちゃん 夏休(なつやす)みに家族(かぞく)で海水浴(かいすいよく)に行(い)ったよ。海(うみ)ってずーっと遠(とお)くまで続(つづ)いてるんだよね。海ってどれぐらい広(ひろ)いの?

 ◆藤原先生 地球(ちきゅう)の表面(ひょうめん)の7割(わり)を占(し)めていて、私(わたし)たちが暮(く)らしている陸地(りくち)よりもずっと広いわ。太陽系(たいようけい)の中(なか)で、表面に大量(たいりょう)に液体(えきたい)の水(みず)があるのは地球だけなのよ。

 ◇のの だから「水の惑星(わくせい)」って言(い)われるんだよね。

 ◆先生 よく知(し)っているわね。でも地球全体の重(おも)さに比(くら)べると、海の重さは0・023%しかないのよ。一方、地球より太陽の外側(そとがわ)にある海王星(かいおうせい)や天王星(てんのうせい)は、その60〜70%が凍(こお)った水でできているそうよ。

 ◇のの 海はいつからあったの?

 ◆先生 地球が生(う)まれたのは約(やく)45億年前(おくねんまえ)だけど、岩石(がんせき)を調べたら、地球の歴史(れきし)の最初(さいしょ)の頃(ころ)にはもう、海があったことが分かっているの。

 ◇のの そんなに昔(むかし)から! 海はどうやってできたんだろう。

 ◆先生 それは太陽系の成(な)り立(た)ちとも関係(かんけい)してくるの。まず太陽が、宇宙(うちゅう)にある水素(すいそ)やヘリウムといったガスが集(あつ)まってできたの。こうしてできた太陽の周(まわ)りをガスや、岩石、鉄(てつ)、氷(こおり)などのちりが取(と)り囲(かこ)んでぐるぐる回(まわ)るようになったのね。そのうち、ちり同士(どうし)がくっついて直径(ちょっけい)10キロメートル程度(ていど)の微惑星(びわくせい)と呼ばれる塊(かたまり)がいくつも生(う)まれたのよ。地球や火星(かせい)など惑星の元(もと)になったものね。

 ◇のの その中(なか)に水が含(ふく)まれていたわけかな?

 ◆先生 昔(むかし)は、地球を作(つく)った材料(ざいりょう)の中に、水や水の元になるガスが含まれていて、地中(ちちゅう)からそれらが噴(ふ)き出(だ)してきたという考え方が有力(ゆうりょく)だったの。でもね、宇宙には「スノーライン」と呼ばれる境界線(きょうかいせん)があるのよ。

 ◇のの なんなのそれ?

 ◆先生 この線より太陽に近(ちか)いと、水が蒸発(じょうはつ)してしまうという境界よ。その内側では、岩石と鉄の岩石微惑星ができ、遠(とお)くて温度(おんど)が低(ひく)い場所では氷が多(おお)く含まれる氷微惑星のが作られるのよ。地球はこのラインより内側(うちがわ)にあるので、水や氷を全(まった)く含まない岩石原始(げんし)惑星ができ、これらが衝突(しょうとつ)を繰(く)り返(かえ)し、地球のような惑星になったと考(かんが)えられているの。

 ◇のの でも今(いま)の地球には水があるよね。どこから来たのかな?

 ◆先生 宇宙から降ってきた隕石が水をもたらしたと、多くの科学者が考えているわ。地球にきた隕石を調べると、水が1割も含まれている物があるのよ。多くの隕石はスノーラインがあった、火星と木星の間(あいだ)の小惑星帯(しょうわくせいたい)からきたと考えられているの。地球が太陽からちょうどいい距離(きょり)にいたおかげで、水は蒸発(じょうはつ)せず、かといって凍ってしまうこともなかった。また、水がほどよく少(すく)なかったので陸地が生まれ、生命(せいめい)が誕生(たんじょう)して進化(しんか)するのにも十分(じゅうぶん)な時間(じかん)があったと考えられているの。

 (取材協力=東工大地球生命研究所の玄田英典研究員、構成=香取啓介)

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