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除湿の仕組みは?

島根県・馬場優菜(ばばゆうな)さん(20)からの質問(朝日新聞社発行 2013年10月19日付be)

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 ■水(みず)にするか、吸(す)い取(と)るかね

 ◇ののちゃん 秋雨(あきさめ)や台風で家の中が湿(しめ)っぽい時は、エアコンを「除湿(じょしつ)」にして使ってるよ。除湿って「湿気(しっけ)を除(のぞ)く」ってことなんでしょ。どういう仕組(しく)みでやってるの?

 ◆藤原先生 エアコンの除湿は、実は「弱い冷房(れいぼう)」と同じことなの。冷房中に、エアコンから部屋(へや)の外に通じたホースから、水がチョロチョロと流れ出ているのを見たことがあるでしょ。あれは部屋の中の湿気、つまり空気に含(ふく)まれている水蒸気(すいじょうき)が、水になって捨(す)てられているの。

 ◇のの なぜ、冷房すると水蒸気が水になるの?

 ◆先生 気温が下がると、空気が含むことのできる水蒸気の量(りょう)が減(へ)り、含み切れない分が水になるの。冷(つめ)たい飲(の)み物を入れたコップに水滴(すいてき)がつくのも、コップに触(ふ)れた空気が冷(ひ)やされるからよ。エアコンの室内機(しつないき)の中に冷たい部分があり、部屋の空気を吸(す)い込(こ)んでそこに触れさせて温度を下げ冷房するわけだけど、その時に水滴もできるのね。その水滴が集まってホースから流れ出てるのよ。

 ◇のの ふーん。でも除湿が「弱い冷房」なら、夏以外の季節(きせつ)にはちょっと肌寒(はださむ)いこともあるんじゃない?

 ◆先生 それを防(ふせ)ぐために、冷房をギリギリまで弱く調節(ちょうせつ)できたり、除湿した空気を再(ふたた)び温(あたた)めてから室内に戻(もど)したりするエアコンもあるのよ。

 ◇のの 友だちの家では、家の中に干(ほ)した洗濯(せんたく)物がよく乾(かわ)くようにって除湿機を使ってたよ。除湿機の場合はどうやって湿気を取るの?

 ◆先生 二つのタイプがあるの。一つはエアコンと同じ方式。エアコンの室内機と、外に置(お)いた室外機を1台にまとめたようなタイプよ。もう一つは、空気中の水蒸気を吸湿剤(きゅうしつざい)で吸い取るタイプ。湿った吸湿剤はヒーターで熱(ねっ)すると水分を吐(は)き出すのでそれを捨て、また室内の水分を吸わせる、ということをくり返すの。

 ◇のの どっちのタイプが良(い)いの?

 ◆先生 使い方によるわ。エアコンと同じ方式は高性能(せいのう)で電気代(でんきだい)も安いけど、冷やすことで除湿するから、室温が低い季節には、さらにどんどん冷やすわけにはいかずに除湿効率(こうりつ)が下がってしまうの。

 ◇のの じゃ、吸湿タイプの方は?

 ◆先生 性能は特に高くないけれども季節によって落ち込んだりはしないの。小型で軽いから狭(せま)い洗面(せんめん)所や洗濯物を干した部屋にと、持ち運んで使うにも便利(べんり)ね。ただ、ヒーターを使うので電気代は高めになるわ。

 ◇のの 両方の「いいとこ取り」はできないの?

 ◆先生 二つの方式を組み合わせて性能の落ち込みを防ぎ、電気代もあまりかからないようにしたタイプもあるよ。「組み合わせる」から大きく重くなるけど、使い方や価格(かかく)が自分の家の条件(じょうけん)と合うなら良いよね。

(取材協力=ダイキン工業の村井由佳さん、豊田大介さん、パナソニックエコシステムズの加来あゆみさん、堀達也さん、構成=武居克明)

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