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おしっこは、なぜ黄色?

山形県・佐藤愛実(さとうまなみ)さん(小1)ほかからの質問(朝日新聞社発行 2013年10月26日付be)

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 ◇ののちゃん テストに備(そな)えて、トイレに行(い)ってきたけど、おしっこって、どうやってできるのかな。

 ◆藤原先生 血液(けつえき)から造(つく)られるのよ。体中(からだじゅう)を流れる血液は腎臓(じんぞう)で濾過(ろか)されるの。一つの腎臓に糸球体(しきゅうたい)という組織が約(やく)100万個(まんこ)もあって、血中から、いらなくなった尿素(にょうそ)などの老廃物(ろうはいぶつ)をこし出しているの。

 ◇のの それがおしっこなの?

 ◆先生 まだよ。こされた液体(えきたい)は尿細管(にょうさいかん)というところで、ナトリウムやカリウムなど、体に必要(ひつよう)な電解質(でんかいしつ)や水分(すいぶん)が再び体内に吸収(きゅうしゅう)されるの。腎臓は、体の電解質や水分のバランスを保(たも)つ働(はたら)きもしているのよ。そうやってできた液体が膀胱(ぼうこう)にたまって、おしっことして外(そと)に出ているの。

 ◇のの どのくらい出るの?

 ◆先生 大人(おとな)の場合(ばあい)、1日1・5リットルくらい。ただ、糸球体では1日に約150リットルもの血液を濾過(ろか)しているの。そのうち、おしっことなって体外に出されるのは1%ほど。残(のこ)りの99%は再び体に吸収されるの。

 ◇のの ところで、おしっこはなんで黄色(きいろ)なのかな?

 ◆先生 元々(もともと)は、血液内の赤血球(せっけっきゅう)にあるヘモグロビンに由来(ゆらい)する色よ。ヘモグロビンの成分(せいぶん)が肝臓(かんぞう)で水に溶(と)ける性質(せいしつ)を持つビリルビンというものに変(か)わるの。さらにその一部が腎臓で酸化(さんか)されて、ウロクロームというものに変わり、このウロクロームの色が黄色だから、おしっこの色も黄色になるのよ。

 ◇のの 透明(とうめい)に近(ちか)かったり、黄色が濃(こ)かったり、色が違(ちが)うときがあるけど、あれはどうしてなのかな?

 ◆先生 ウロクロームの量(りょう)は決(き)まっているから、水を多(おお)く飲(の)めば色は薄(うす)まるし、逆(ぎゃく)に運動(うんどう)をしたりして体の水分が減ると濃くなるの。食(た)べ物(もの)によっても黄色が濃くなることがあるわよ。ビタミンB2の色が黄色なので、B2が多いレバーなどを食べると、より黄色くなることがあるわ。

 ◇のの へえ、そうなんだ。

 ◆先生 おしっこの色などで病気(びょうき)のサインがわかることもあるのよ。腎臓がうまく働かなくなると、おしっこに血(ち)やたんぱく質が出てしまうの。おしっこの中に血液が混(ま)じる血尿(けつにょう)が出ると、糸球体に炎症(えんしょう)を起(お)こす腎炎(じんえん)やがん、膀胱炎などの可能性(かのうせい)があるわ。たんぱく尿が出ていると、体のむくみや高血圧(こうけつあつ)などの症状(しょうじょう)が出るの。血尿やたんぱく尿が出たら、腎臓内科(ないか)のお医者(いしゃ)さんに診(み)てもらった方(ほう)がいいわね。

 ◇のの 宇宙飛行士(うちゅうひこうし)が宇宙でおしっこを飲んだって話(はなし)を聞(き)いたことがあるけど、おしっこって飲めるの?

 ◆先生 病気をしていなければ、出されてすぐのおしっこには細菌(さいきん)などはないわ。老廃物があるからそのまま飲むのは体によくないけど、浄化装置(じょうかそうち)でしっかり取(と)り除(のぞ)くと、水だけになるから飲めるのよ。

 (取材協力=日大板橋病院腎臓高血圧内分泌内科部長・相馬正義さん、構成=土肥修一)

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