現在位置:
朝日新聞社インフォメーション >
NIE 教育に新聞を >
ののちゃんのDO科学 >
学習のポイント

なぜ雨雲は黒いの?

藤沢市立大庭中学校・有馬 進一

印刷

 山登りに出かけると、雲などを見て天候の判断をすることがよくあります。雲の形や色、そして雲の高さや風向きなどから天候の変化を予測することは、天気予報のなかった時代には普通におこなわれてきたことです。「観天望気(かんてんぼうき)」と言います。黒い雲を見て、雨が降るか降らないかがわかるようになると、いざというときに役立ちます。

 雲のようすを眺めていると、何かに似ていて、思わず携帯のカメラでパチリ、なんてこともあることでしょう。特に夕焼け空の色は格別で、写真ではなかなか表せない美しさがあります。

 ●学習のポイント

 (1)雲が白く見えたり、黒く見えたりするのはなぜか、まとめてみましょう。

 ののちゃんと藤原先生のやりとりをていねいに読んでまとめてみましょう。どのようなときに白く見え、どのような条件の時に黒く見えるのでしょう。

 雲は小さな水や氷の粒ですが、その粒が太陽の光をあちこちに反射させて白く見えるわけです。大雨などを降らせる黒い雲はかなりの厚さがあることがわかります。

 また、夏の積乱雲などは、どこから見るかで違って見えることもありますから、確認してみましょう。

 (参考図書とホームページ)
 ※『空の色と光の図鑑』(文・斎藤文一ほか、写真・武田康男ほか、草思社)
 ※「気象の教室」(石垣島地方気象台のサイト)
 http://www.jma-net.go.jp/ishigaki/school/kis_home.htm

 (2)「光の三原色」と「色の三原色」 について調べてみましょう。

 太陽の光は、人間が見える範囲で、虹色の7色に分解することができます。波長の短い紫から、波長の最も長い赤までです。この分解された光を「スペクトル」といいますが、プリズムを使うと、空にできる虹を人工的に作ることができます。また、「光の三原色」を重ね合わせても、この7色を作り出すことが可能です。さて、この三原色とは?

 いろいろな物の色を考えてみましょう。どの色の光を吸収するかで、何色に見えるかが決まります。基本となる「色の三原色」とは、何色でしょう。

 ※『カラー図解でわかる光と色のしくみ』(福江 純・粟野諭美・田島由起子著、サイエンス・アイ新書)

 (3)昼間の空が青く、夕焼けや朝焼けが赤いのはなぜでしょう。

 空が青いのはなぜかを究明したのは、イギリスの物理学者でノーベル賞受賞者のレイリーです。彼の名をとって「レイリー散乱」と名付けられています。空気の分子が太陽の光を散乱させるためです。さて、大気はどのような分子からできているのでしょう。夕焼けや朝焼けが赤いのもこのレイリー散乱が関係しています。

 ※「空の青さを解明する“レイリー散乱”」(独立行政法人情報通信研究機構<NiCT>のサイト)
 http://salmon.nict.go.jp/snews/rayleigh/omake/index.html

 (4)千変万化する空や雲の色をカメラに納め、観察記録に残しましょう。

 夜明けから日没まで、どのような変化がおこるのか、観察してみましょう。日の出を見たことがないという人もいると思います。早起きをして観察することも立派な自然体験です。

 日々くり返される自然現象ですが、特に夜明け前の30〜40分前からの変化に注目してみましょう。新聞には日の出(日の入り)の時刻が載っていますから、確認をお忘れなく。

バックナンバー

過去記事一覧

NIE 教育に新聞を

 新聞、ニュースを調べ学習や自由研究に役立てるページです。ご感想・お問い合わせなどは、NIE事務局(ファクス03・5540・7469)まで。