現在位置:
朝日新聞社インフォメーション >
NIE 教育に新聞を >
ののちゃんのDO科学 >
学習のポイント

砂丘の砂は、なぜ飛ばない?

聖心女子学院初等科・岸尾 祐二

印刷

 粒の大きさの違いでどんな影響があるの?

 少し前に大きな話題になったのが微小粒子状物質「PM2.5」と今年の3月に黄砂と勘違いされた煙霧の発生でした。小さい粒の物質や砂などが舞い上がり多くの人に不安や疑問を感じさせたものです。

 DO科学の本文や資料「鳥取砂丘と黄砂」を手がかりに、鳥取砂丘、石英、黄砂、PM2.5と煙霧について調べたり考えたりしてみましょう。

 学習のポイント

 (1)鳥取砂丘はどんなところ?

 学生時代に鳥取砂丘に行ったことがあります。日本にも砂丘という場所があることを知り、砂漠とはどう違うのか考えたことがありました。

 資料の図「鳥取砂丘と黄砂」で鳥取砂丘の砂は0.35mmとあり、記事本文で藤原先生が「10センチから1メートルくらい。あまり遠くへは飛べないわね。けれど、この跳躍のおかげで、風紋と呼ばれるきれいな模様ができるの」と言っています。さらに、「最近の鳥取砂丘では、砂が減ったり、雑草が生えたりすることが問題になっているのよ。千代川の改修や防風林に原因があるそうよ。だから除草したり砂を足したりして『草原化対策』を進めているの」とも話しています。ののちゃんのおばあちゃんが町内会の旅行で行った鳥取砂丘とはどんなところなのでしょうか。風紋や草原化対策などに目を向けてみましょう。

 (2)石英とはどんな鉱物なんだろう。

 藤原先生が「砂丘も黄砂も、砂の主な成分はどちらも石英だけど」と言っています。砂丘や砂漠の砂の主成分は石英とされています。水晶にも関係している石英とはどのような鉱物なのか本やホームページなどで調べてみましょう。

 (3)黄砂が日本に来る仕組みを探る。

 藤原先生が「黄砂くらい小さいと、粒同士がくっつこうとする力が強くて、風だけでは浮き上がれないの。近くの大きな粒が飛んで落ちる時の勢いで宙に浮き、そのまま風に乗って舞い上がるという仕組みよ」「日本へ来る黄砂は、中国内陸部やモンゴルから、数千キロも飛んでくるのよ。なかには地球を1周する黄砂もあるそうよ」と言っています。中国内陸部やモンゴルには砂漠がありますよね。黄砂の大きさは、「鳥取砂丘と黄砂」によると、0.004mmとされています。黄砂はどのように日本に来てどのような影響を与えるのか、ホームページなどで調べてみましょう。

 (4)PM2.5と煙霧はどんなものなの?

 PM2.5は2.5㎛(マイクロメートル)以下の粒子です。1㎛は1mmの1000分の1ですから、0.0025mm以下の物質ということになりますね。髪の毛の太さの30分の1程度とされます。このPM2.5が大きな話題になっています。煙草の煙にも含まれているので、受動喫煙でも危ないことが指摘されています。

 2013年の3月の日曜日の午後でしたが、東京近辺では一面黄色い膜に包まれたように景色がぼんやりしました。私の自宅は東京の多摩川の近くで窓から多摩川をはさんだ川崎の景色がはっきり見えるところですが、その日は幕が張られたようにほとんど見えませんでした。黄砂が来たのかと多くの人が思いましたが、その原因は煙霧というものでした。私は初めて体験したと思いますが、国語辞典にも「煙霧」という言葉は載っています。風によってちりや砂ぼこりが地面から巻き上げられる現象のようです。

 PM2.5や煙霧はどのようなことが原因で起きるものなのか、その影響はどんなことなのか調べ、対策はどうしたらいいか考えてみましょう。

バックナンバー

過去記事一覧

NIE 教育に新聞を

 新聞、ニュースを調べ学習や自由研究に役立てるページです。ご感想・お問い合わせなどは、NIE事務局(ファクス03・5540・7469)まで。