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なぜ、寿命はあるの?

大阪市立昭和中学校・植田 恭子

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 「花です/虫です/からだです」「それらはみんないのちです いのちは/どれも/ひとつです」「どれもひとつで/どれにもひとつ/全部が大事ないのちです」。小海永二さんの「いのち」という詩の一節です。

 生きとし生けるものすべてに寿命がありますが、「寿命という現象は進化の途中から現れた」ということを知っていましたか。今回は「寿命」をキーワードにいろいろ調べていきましょう。

 (1)日本人の平均寿命は?

 2011年の日本人女性の平均寿命が、27年ぶりに長寿世界一の座を明け渡しました。平均寿命は、女性が85.9歳で、前年を0.4歳下回り、男性は79.44歳で、0.11歳短くなっています。どうして低下したのでしょうか。東日本大震災で多くの人が亡くなったことが大きく影響しているようです。これは、厚生労働省が発表した「簡易生命表」でわかったことです。

 厚生労働省のWebページを読んでみましょう。人口動態調査の結果が、厚生労働省のページでアップされています。わが国の人口動態についてもグラフ化されています。グラフを読み取り、どのようなことがわかるのか。どのような課題があり、どのような対策が必要か。みんなで話し合いましょう。

 (参考)厚生労働省のページ
 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf

 (2)世界で平均寿命の短い国、長い国について調べてみよう。

 『世界で一番いのちの短い国 シエラレオネの国境なき医師団』(小学館文庫)という本があります。アフリカのシエラレオネという国はなぜ、平均寿命が短いのでしょうか。同じ山本敏晴さんが書いた『シエラレオネ――5歳まで生きられない子どもたち』(アートン)など、シエラレオネに関する本を読んで考えてみましょう。外務省の「シエラレオネ」のページも読んでみましょう

 (参考)外務省のページ
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/s_leone/

 シエラレオネだけではありません。世界には平均寿命が短い国がいくつもあります。世界の国々の平均寿命について調べ、世界地図に平均寿命の短い国、長い国それぞれ色分けしてみましょう。

 (参考)ユニセフの「世界子供白書」のページ
 http://www.unicef.or.jp/library/toukei_2012/m_dat06.pdf

 世界の平均寿命上位の国について調べてみましょう。どうしてそれらの国は寿命が長いのかという理由について考えてみましょう。上位の国に共通するところはどこかを調べてみましょう。また低い国はどうしてなのかについても、同じように考えてみましょう。

 (3)さまざまな生き物の寿命について調べてみよう。

 本川達雄さんの『ゾウの時間 ネズミの時間』(中公新書)は有名です。『絵ときゾウの時間とネズミの時間』(福音館書店)は私のお気に入りの一冊です。「へえ」「なるほど」がいっぱいです。動物によって「時間」というものもそれぞれ違うというのは興味深いですね。

 寿命が短いことでよく知られているのがカゲロウという虫です。このように寿命が短い生物の一生について調べてみましょう。また記事で紹介されている「ずっと生き続けるクラゲの仲間」の生態についても調べてみましょう。

 (4)寿命について考えてみよう。

 日野原重明さんが「君たちに伝えたいこと」(新しい国語 六下 東京書籍)で、寿命とは「生きている人のいのちの長さのこと」「その人にあたえられた、生きることに費やすことのできる『時間』」であると述べておられます。「時間をどう使うかは、ひとりひとりの自由にゆだねられて」いるわけです。あなたが考える「寿命」とは、どのようなものですか。

 いずれにしても、精一杯生きることが大事ですね。昨日よりも今日、今日よりも明日、一歩一歩前進したいものです。

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