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学習のポイント

飛行機の胴の巨大絵はどう描く?

千葉県松戸市立小金中学校・高城 英子

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 ののちゃんが記事の中で言っているように、絵がいっぱい描いてある飛行機を見ると、「楽しい」「きれい」と感じますが、描くのは大変な作業のようですね。記事にも少し紹介されていますが、難しさの理由はどんなところにあるのでしょう。また、こういう大きな絵が描かれているのは飛行機だけではありません。電車やバスなどを含め、こういう絵が描かれた乗り物についても調べてみましょう。

 ●学習のポイント

 (1)あなたなら、どんな絵を飛行機の胴体に描きますか。

 飛行機に描かれた絵の中には、原画を一般公募して、子どもたちの発想を生かしたものもあったそうです。もし、あなたが好きな絵を飛行機に描けるなら、どんな絵を描きますか。

 自由に描いてみてください。

 (2)塗料の重さも大問題!

 記事の中に、空の上は紫外線が強いなど、条件が厳しいので飛行機の塗装は数年ごとに塗り替えると書かれています。ちりや雨、ひょうなどにも耐えなければなりません。地上では40度以上の気温のこともあるのに、上空では零下60度を下回る時もあります。それに飛行機は気圧の低い上空では、機内の圧力を高めていて、外気圧との差も大きいので、膨張にも耐える必要があります。そこで、見た目の美しさの他に、柔軟性や耐久性がある塗装が求められます。

 もう一つ、飛行機では、機体の重さやそのバランスも重要なポイントとなるので、塗料の重さにも気を使います。ちなみに、ボーイング747型機で使う塗料は約600リットル。ドラム缶3本分になります。乾くと少しは軽くなりますが、最終的には、塗料の重さは約200kgになります。つまり、飛行機は塗料だけで常に大人3人分の重さをのせていることになります。また、それが機体全体にほぼ均一になるようなデザイン画であることも求められます。

 塗装すると重くなることを、画用紙と絵の具で実験してみましょう。絵の具で絵を描く前と描いた後で、画用紙の重さを比べてみましょう。本当に重たくなっているでしょうか。画用紙1枚でわからなかったら、クラスのみんなの画用紙を集めて測ってみてはどうでしょう。

 (参考)日本航空のホームページ
 http://www.jal.co.jp/entertainment/knowledge/agora26.html

 (3) 絵が描かれるのは飛行機だけでしょうか。

 記事で紹介されているような直接色を塗る方法のほかに、あらかじめ印刷されたフィルムを貼る方法もあります。大きな機体に多色で絵を描くのに43人で18日間かかった例がある一方で、フィルムも全部で210枚貼った飛行機もあるそうです。

 このように条件が厳しく、作業も大変な飛行機に特別塗装が行われるようになったのは、動く広告としての効果が大きいからです。航空会社のキャンペーンとして行われる場合と、機体を広告として用いる場合があります。これらは、飛行機に限られるわけではないので、身近なバスやタクシー、電車などでも見られます。身のまわりから探してみるのも興味深いと思います。

 どんなものがあるか、本やインターネットで調べてみましょう。どんな広告が多いでしょうか。

 (4) 実際に広告をのせている車や電車の車両を写真に撮ってみましょう。

 こういう大きな絵が描かれた飛行機や電車、バス、タクシーをみつけて、写真を撮ってみましょう。それらの乗り物を見たときに、どんな効果があると感じたでしょうか。

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