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学習のポイント

地球の海はどうできたの?

福井県坂井市立三国中学校・月僧 秀弥

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 私たちのような地球上の生物は海から生まれたと考えられています。私たちがこの世に生まれることができたのは、地球に「海」があったからなのです。なぜ、太陽系の惑星の中で地球だけに海があるのか、そんな疑問に藤原先生が答えてくれていますね。惑星のでき方と水の性質に注目して考えていきましょう。

 ●学習のポイント

 (1)この記事から、地球に海ができるためには、地球がどのようにできたのかを知ることが大切だとが分かりますね。惑星のでき方を調べてみましょう。

 約45億年前に太陽系の惑星はできました。藤原先生のお話でもあったように、太陽ができたあとに、太陽の周りにあったガスや岩石、鉄、氷などが集まって、「微惑星」ができました。そして、たくさんの微惑星が集まって、徐々に大きくなっていき、やがて「原始惑星」がつくられたと考えられています。その原始惑星がいくつか集まったものが地球になったと考えられています。

 (2) 宇宙で水が蒸発してしまう境界線として「スノーライン」が紹介されています。スノーラインとはそもそも何か、調べてみましょう。

 地球上では水は0度で凍り、100度で蒸発します。宇宙は空気がなく、温度もとても低いため、水は氷か水蒸気にしかなれません。宇宙には液体の水がないのです。スノーラインは凍結線とも呼ばれます。スノーラインより太陽に近いと水は水蒸気になり、岩石に含まれることはありません。スノーラインの外側では水は岩石中に氷として存在することになります。この境界線が、火星と木星の間にあると考えられています。そのため、最初にできた原始地球には水は存在していなかったと考えられています。原始地球ができたあと、スノーラインより外側から氷(水)が含まれた隕石が地球にやってくることにより、地球に水が存在するようになりました。

 (参考)国立天文台のホームページには、水ではありませんが同じように分子が凍る境界線であるスノーラインの写真などが出ています。
 http://www.nao.ac.jp/news/science/2013/20130719-alma-twhya.html

 (3)地球ができた約45億年前の海は、マグマが地球の表面すべてを取り巻く「マグマオーシャン」であったと考えられています。マグマオーシャンから現在の海にはどのように変わっていったのでしょう。海の変化を調べてみましょう。言葉や絵でまとめてみるのも分かりやすいのではないでしょうか。

 約45億年前の原始地球にたくさんの隕石が降り続けることによって、地球の表面の温度が上がり、地球上にマグマの海(マグマオーシャン)ができあがりました。岩石が溶けてマグマになっている状態ですから、地球上の温度は1000度以上でした。宇宙はとても冷たいところなので、宇宙の中にある地球も次第に冷えていき、マグマが固まっていきます。地球が冷えるに従って、それまで気体としてしか存在できなかった水が、液体として地球上に存在できるようになりました。このようにして、マグマオーシャンは水の海に変わっていったのです。

 (4)少し前にロシアに落ちた隕石が話題になりました。地球には宇宙からたくさんの隕石が落ちてきています。地球にやってくる隕石について調べてみましょう。

 隕石に関する疑問は、この「ののちゃんのDO科学」の記事でも、今年7月27日付の「隕石はなぜ落ちてくる?」(http://www.asahi.com/shimbun/nie/tamate/kiji/20130730.html)や、3月9日付の「落ちてくる隕石はなぜ光る?」(http://www.asahi.com/shimbun/nie/tamate/kiji/20130311.html)で取り上げられています。宇宙に関する話題の中でも、不思議なものの一つだということが分かりますね。ふだんは気付きませんが、今でもたくさんの数の隕石が宇宙から地球にやってきています。この隕石の元になっているのが火星と木星の間の小惑星帯です。隕石は、鉄を主成分とする鉄隕石が有名ですが、岩石を主成分とする隕石もあり、隕石によって様々な物質を含んできます。これらの物質を調べることが、宇宙や地球の歴史を調べるために大いに役立っています。

 ●発展学習

 海にはできかた以外にも、たくさんの不思議がつまっています。海の秘密をいろいろ探ってみましょう。

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