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スペシャルインタビュー

「チーム大東」を結成 世界の頂点を目指して頑張る未来のアスリートを支援【大東建託】

2018年11月19日

2016年から「チーム大東」として支援する空手形の鈴木健生君。中学3年生で、夢は東京五輪出場だ=大東建託提供

世界の頂点を目指して頑張るアスリートを応援したい――。大東建託は2014年、創業40周年を機に、未来のアスリートを支援するプロジェクトとして「チーム大東」を結成した。同社が建設した賃貸住宅のオーナーや入居者、社員とその家族を対象に53組の競技活動をサポート。支援する競技種目はカーリングやマウンテンバイク、車いすバスケットボールなど30を超える。プロジェクトリーダーを務める舘正文・執行役員設計統括部長は「夢に向かって挑戦するアスリートの姿は、お客様や地域社会のために情熱を注ぎ続ける会社でありたいという思いに通じます」と語る。

――「チーム大東」を結成したきっかけを教えてください。

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舘正文・執行役員設計統括部長

 当時、管理する建物が増え、入居者数が伸びていく中で、40周年に向けて寄与できることはないかと検討しました。そこで、着目したのがスポーツです。お客様であるオーナー様や入居者様が全国に広がり、スポーツに取り組むお子さんやお孫さんのいるご家庭は多い。オリンピックの東京開催が決まっていたので、2020年の東京大会に出たいという未来のアスリートがたくさんいるのではという話になり、一度募集してみようじゃないかとプロジェクトがスタートしました。

 各部門から集まった事務局のメンバー15人ほどで日常業務の傍ら、お客様に手紙を出したりチラシを配ったりして、社員にも呼びかけました。2014年の第1回の募集では、206通の応募があり、反響の大きさに驚きました。

――支援アスリートはどのように選出されたのですか?

 特別審査員として、元プロテニスプレーヤーの杉山愛さん、体操の五輪金メダリストの森末慎二さんに選考をお願いしました。応募はメジャーな競技だけではなく、ダンスや武術などを含めると70の競技種目にわたっていたので、トップアスリートの目線で評価してもらいました。2次選考の面談は、事務局も加わりました。実績がなくても、「世界で1位をとるためにこれだけ頑張っています」という情熱や挑戦する気持ちを審査の基準にしました。

 平昌五輪に出場したSC軽井沢クラブは、当時、当社の物件に入居していた両角友佑主将が応募してくれました。ソチ五輪出場を逃した後でしたが、「世界で戦って実力をつけ、金メダルをとります」という力強い言葉を覚えています。SC軽井沢クラブの拠点に近い上田支店(長野県)の社員も試合の応援に駆けつけるようになり、日本のカーリング男子で20年ぶりの五輪出場を決めたときはうれしかったですね。

――どのような支援をされているのですか?

昨年1月、昭和大学スポーツ運動科学研究所でメディカルチェックを受ける支援アスリート=大東建託提供

 素人なので、最初は手探りでした。どのような支援をすれば喜んでもらえるのか、さまざまな競技団体に話を聞きにいったり、支援アスリートにヒアリングしたり。例えば、アマチュア規定が厳しい競技は、試合の遠征費や用具代、コーチの指導料など、保護者の負担は大変だと知りました。こうしたアスリートごとの要望と実力を考慮し、活動費をサポートしています。

 2015年からは昭和大学スポーツ運動科学研究所と連携し、20人を選んでメディカルチェックを実施しています。疲労骨折が見つかった選手もいて、けがの予防やトレーニング意識の向上につながると好評です。このうち、希望者には試合前の食事メニューといった栄養サポートも提供しています。

 契約は毎年更新しており、なかにはプロや実業団のチームに入ったり就職などで競技活動を引退したりして支援の継続が難しい選手もいるので、2年に1度くらい新たな募集をしています。

――社内での反応はいかがですか?

今年9月、車いすソフトボールの体験会に参加し、バッティング練習に挑戦する社員=大東建託提供

 事務局では、支援アスリートを順番に訪問し、練習や試合の様子を取材してホームページや社内報の裏表紙で紹介しています。社員みんなで支援している選手の活躍を知ってもらおうという取り組みです。

 その中には、車いすバスケットボールやブラインドサッカーなどでプレーする障がい者アスリートもいます。今年9月、日本車椅子ソフトボール協会を支援していることがきっかけで、スポーツ好きの社員が体験会に参加しました。車いすに乗って走る、投げる、打つの基本を教わり、試合に挑戦しました。ほかの車いす競技も体験してみたいという社員もいて、東京大会ではオリンピック同様にパラリンピックへの注目が集まるとうれしいですね。

――2020年に向け、期待や目標を教えてください。

 支援アスリートの半分以上がジュニアの選手です。小さな頃から頑張っている姿を見てきたので、「中学生の部で優勝しました」「U18の日本代表に選ばれました」といった報告や手紙をいただくと、支援してよかったという気持ちになります。競技活動をこれからも支えていくために、我々も社業を頑張っていこうという励みにもなります。

 「チーム大東」はファミリーのようなもの。東京五輪に出場する選手がいたら、会社をあげて応援したいですね。もしメダルをとる選手が1人でも出たら、社員も元気をたくさんもらえると思います。

未来のアスリート支援プロジェクト「チーム大東」

今年3月、支援アスリートの交流会が開催された。競技種目の異なる選手たちが集まり、チームの絆を深めた=大東建託提供

大東建託株式会社

執行役員設計統括部長

舘 正文氏

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