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〈グラミー賞〉ビヨンセ、主役の貫禄 カントリー復興の潮流も

2010年2月6日

写真拡大授賞式でステージを披露したビヨンセ=AP写真拡大授賞式で演奏するテイラー・スウィフト=AP。今月17日には初の来日公演がある写真拡大マイケル・ジャクソンに代わり2人の遺児がライオネル・リッチー(右)から特別賞を受け取った=AP

 米国で最も権威があるとされる第52回グラミー賞が1月31日(日本時間2月1日)に発表された。ビヨンセ、テイラー・スウィフト、レディー・ガガら「女の戦い」が耳目を集め、主要部門には00年代の締めくくりにふさわしい顔ぶれが並んだ。

 新人賞をのぞいた主要3部門(最優秀レコード、アルバム、楽曲)すべてにノミネートされたのはビヨンセ、スウィフト、ガガの3人の米国女性歌手。「三つどもえ」の争いが予想された。

 最優秀楽曲賞を「シングル・レディーズ」で受賞したのはビヨンセ。ノミネートされていた10部門のうち、同賞に加え女性ポップボーカル、R&B楽曲など計6部門を獲得。今年の最多受賞者となり貫禄(かんろく)を見せた。デスティニーズ・チャイルド在籍時の2002年からソロで活動。00年代最後のグラミーにおいて、この10年間の「主役」の1人だったことを強く印象づけた。

 ただ、授賞式を締めくくる最優秀アルバム賞は20歳のテイラー・スウィフトにさらわれた。同賞の史上最年少での受賞者となった。

 日本ではまだなじみが薄いが、受賞作となった2枚目のアルバム「フィアレス」は09年に米国で最も売れたアルバム。カントリーをベースにしながらポップなメロディーをキュートに歌い、自ら曲づくりをする実力にも評価が高い。カントリーアルバム、楽曲なども合わせて計4部門を受賞した。

 古くさいとされてきたカントリーに、今風なポップス感覚を取り入れる傾向は、ディクシー・チックスやキャリー・アンダーウッドら、最近のグラミー受賞者をみても目立っている。スウィフトも、そうした00年代の潮流として位置づけられるだろう。

 そんななか「伏兵」として最優秀レコード賞を「ユーズ・サムバディ」で獲得したのが、米テネシー出身のロックバンド、キングス・オブ・レオンだった。南部の土臭さが魅力の男4人組は、最優秀ロック楽曲賞もとった。

 一方、奇抜ないでたちと80年代をほうふつさせるエレクトリックポップでデビューアルバム「ザ・フェイム」が日本でも話題のレディー・ガガは主要部門は逃し、ダンス部門での2冠にとどまった。

 ただ、エルトン・ジョンとのデュエットなど授賞式でも派手に目立った。リアルな存在感で圧倒するビヨンセらR&B系歌姫とは対照的な、装飾過剰でわいざつさ漂う芸風が衝撃を与えたことは間違いない。最近の全米チャートを席巻し、授賞式にプレゼンターとして登場した新人女性歌手ケシャらにも共通するスタイルで、今後の大きなトレンドとなるか注目される。(宮本茂頼)

    ◇

■その他の主な部門の最優秀賞の受賞者

【新人】ザック・ブラウン・バンド

【男性ポップボーカル】ジェイソン・ムラーズ

【ポップグループ、ポップボーカルアルバム】ブラック・アイド・ピーズ

【ポップインストゥルメンタル】ベラ・フレック

【ポップインストゥルメンタルアルバム】ブッカー・T・ジョーンズ

【ロックアルバム】グリーン・デイ

【R&Bアルバム】マックスウェル

【ラップアルバム】エミネム

【モダンジャズアルバム】ジョー・ザビヌル

【ジャズボーカルアルバム】カート・エリング

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