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没後10年 テナーサックス奏者・松本英彦しのびコンサート

2010年3月11日

 戦後の日本ジャズ界を代表するテナーサックス奏者、松本英彦の没後10年を機に、故人をしのぶメモリアルコンサートが東京都多摩市と鳥取市で開かれる。ジャズピアノの前田憲男も迎え、松本の足跡を振り返る。妻で歌手の松本佳子は「パパへの深い思いと感謝の気持ちを多くの人と分かち合いたい」と話す。

 松本は1953年、ジョージ川口、中村八大、小野満と「ビッグ・フォー」を結成。63年には日本から初めて「モントレー・ジャズ・フェスティバル」に招かれた。00年に73歳で亡くなるまで、国内外で活動を続けた。

 愛称は「スリーピー」。40年代に米軍キャンプで演奏していたころ、米軍の軍人につけられた。ほっそりにこやかな目が眠っているようだったからという。

 佳子は「ふだんも無口な人。テナーで自分の気持ちを語っていた」と振り返る。

 コンサートの曲目は、スタンダードナンバーや唱歌「故郷」「月の砂漠」など。

 お気に入りの地だった鳥取に寄せて松本が作曲した「ミスティック・デザート」「シャロット・フィールズ」は、佳子が愛情を込めてつけた歌詞を歌う。会場では松本の演奏姿を映像で流す予定だ。

 前田は、松本のための編曲をしばしば手がけた。「松本さんのテナーの音は、自由自在の気分が充満していて一つの頂点に達していた。コンサートを通じて、改めて偉大なジャズマンを皆の記憶にとどめたい」と話す。

 コンサートは5月4日に多摩市のパルテノン多摩、6月6日に鳥取市のわらべ館。電話03・5316・2851(スリーピーズ倶楽部)(米原範彦)

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