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「人間国宝の会」円熟の芸を披露 東京で来月

2010年5月20日

写真拡大新内仲三郎=千代田区提供

 邦楽の人間国宝たちが結集し、円熟の芸を披露する「人間国宝の会」が6月4日、東京・三宅坂の国立劇場で開かれる。東京都千代田区の主催で3年前に始まった。新たに人間国宝に選ばれた演者を招くのが特徴で、人間国宝の見本市のような会でもある。

 雅楽や能楽、文楽、歌舞伎に比べ、邦楽に対する国の支援態勢は手薄だ。邦楽に適したホールの閉鎖も相次ぎ、演奏会は減る傾向にある。

 これに危機感を持った新内節の人間国宝、新内仲三郎の呼びかけで、この会は始まった。清元節、長唄、箏曲、宮薗節、女流義太夫、一中節などの人間国宝が演奏してきた。

 今回は河東節、新内節、女流義太夫などで、新たに人間国宝に決まった河東節の山彦千子が「松竹梅」で三味線を聞かせる。歌舞伎俳優の松本幸四郎が新内節「広重八景」で踊るのも注目される。新内節をたしなむ俳優の風間杜夫もトークコーナーに参加する。

 仲三郎は「人間国宝が競い合うことで、聴く人の心を揺り動かしたい。その積み重ねが、日本の伝統文化を後世に受け渡すことにつながると思う」と話す。

 午後6時開演。出演はほかに竹本駒之助、堅田喜三久ら。5千円。電話03・5211・3628(千代田区文化スポーツ課)。(米原範彦)

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