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 ESでも面接でも、「きちんとした」言葉を使うことは大切です。「大事なのは中身! 多少の傷は気にしない!」というのはひとつの意見ですし、そういう側面も就活にはあります。しかし同じくらい内容が良くて、片方が誤字脱字だらけ(or 言葉遣いがあやしい)、もう片方がきちんと整っていたら、どちらを採用したいと思うでしょうか……。言うまでもありませんね。
 今回は「ら抜き言葉」について考えてみます。
 ・どんな国に行っても、何でも食べれるのが私の長所です。
 ・私のモットーは「見れるものは何でも見てやろう」です。
 ・ここまでやって来れたのは、両親のおかげです。
 いかにもESや面接に出てきそうな文章。ところがこれは全部、文法的には誤りです。
 正しくは「食べられる」「見られる」「来られた」。
 動詞や名詞などに意味を添える助動詞。「れる」「られる」には「可能・尊敬・受け身・自発」の意味を付ける働きがあります。
 続いて次の例文を見て下さい。
 a1:「この店ではライオンを食べられる」 a2:「シマウマがライオンに食べられる」
 b1:「望遠鏡を使えば遠くを見られる」 b2:「向かいのマンションの人に見られる」
 それぞれ1は「可能」、2は「受け身」を表しているのが分かりますか。
 皆さんが(そして多くの人が)つい「ら抜き」してしまうのはどちらでしょう。前者の「可能」ではありませんか? というか、後者で「ら」を抜いたら意味が通りませんね。
 そうです。「ら抜き」は可能の時だけ起こる現象なのです。
 では「ら抜き」かそうでないかを区別する(=「正しく」書く/話す)ためにはどうしたらいいのか。その話は次回に。
 ……引っ張るなぁ(笑)。
【おまけ】
 今井美樹さんの「Piece Of My Wish」という曲を知っていますか? 1991年に発売された一曲で「Pride」と並ぶ彼女の代表作です。
 この曲の一番のサビには
 「どうしてもっと自分に素直に生きれないの」
 という歌詞が出てきます。
 これも文法的には「生きられないの」とするべきですが、それを言うのは無粋ですよね……。
 そんなところが気になってしまうのは職業病かもしれません(苦笑)。(文 中原光一)

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